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神々の瞳  作者: 白苑
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思い出からの離脱

「おい?」

 昔、現実世界での思い出を思い出してるとき突如、フレイヤさんに声を掛けられた。

「どうした?いきなり黙って」

 どうやら俺は思い出の深い所まで行ってしまったらしい。

「いえ・・・大丈夫です・・・」

「そうか。なら外してもらえるか?」

 俺は頷いてまた、眼帯に手をかける。


 やっぱり昔の事を思い出すとつらいな・・・。


俺は静かに眼帯を外した。


――――――――

「うーん。それにしてもその左目の事・・・何かの書物で読んだ覚えがあるような・・・」

 これが俺の左目を見たときのフレイヤさんの、第一声である。

「もしかして、『この左目を持つ者は勇者』とか?」

「確か逆だな。不吉がどうだらこうだら・・・」

 まぁ、なんとも曖昧である。

「ま、どっちにしてもその左目は、お前の能力と何か関係しているだろうな」

 確かに俺もそう思う。物が透けて見ることの出来る左目だ。この世界で考えるならば、俺の能力者としての能力が関係していると見ていいだろう。

「それで、これからどうすればいいんですか?」

「そうだね・・・。私が見るには、あんたのオーラの流れは左目に集中しているね」

「オーラの流れですか?」

 なにやらまた難しい説明を受けそうな雰囲気である。

「そう。普通の能力者ならば、体の中心からオーラが発せられている。でも、あんたの場合、左目がオーラの中心になっているようだね」

 なるほど。やっぱり俺は普通の人と違う・・・更に、普通の能力者とも違うらしい。

「なら俺は希少価値の高い人間ですね」

「そうかもね。ま、私にとってはいい召使だけどね」

 ・・・どうやら俺は弟子ではなく、召使らしい・・・。


「じゃ、そういう事で。ちゃんと薪割りしとくんだよ」

「どういうわけですか」

 いきなり庭に連れて来られた俺は、斧を渡されて薪割りをするように命じられた。

「なんで俺が薪割らなくちゃいけないんですか」

「私はね、あんたのそのヒョロッちい体と、全然しょっぱいオーラを育てられるようにお願いされてるんだ。薪割りも訓練の一つだよ」

 まあ、確かに筋肉はつきそうだ。

「じゃあその間、フレイヤさんは何をしてるんですか?」

「私は村に下りて一杯やってくるよ」

 ・・・おい。

「んじゃ、サボらないでちゃんとやるんだよ」

 フレイヤさんはそう言うと山を降りて行った。

取り残された俺は、訓練と言われてしまったので薪を割る事に。もちろん、30分後に疲れ果ててしまったのは、言うまでも無い。

少しスランプ気味です。とりあえず、過去の話はいったん終了です。また、ある程度話が進んだら書こうと思います。きわどい所で終わってるので落胆した方も多いかもしれませんが・・・(苦笑)

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