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Your Voice Epilogue Ep.1「交わした約束」

 高校2年生の文化祭終わりに交わした、小森との約束——。


 ——あれから2年。


 僕は小森との約束を果たすいつかの日の為に、アイドルのプロデューサーを目指す人達が集う、名門の「凛野音楽専門学校」へ通うことにした。


 最初はやはりプレッシャーもあった。


 周りと違って僕は小森をプロデュースしたいと約束した、高校2年のあの文化祭の時から勉強し始めたため、あまり他の人よりも経験豊富とは言えなかったからだ。


 そんな僕でも、この学校の先生、生徒達は優しくしてくれた。


 僕がプロデュースの実践授業でミスを引き起こしたとしても、ちゃんと理由を説明すればあまり怒らずに接してもらえる。僕はいい人達に恵まれたのかも知れない。


 しかしながらそんな僕には一つ、気掛かりなことがあった。


 それは、「小森の現在(いま)」についてだ。


 卒業式の時、僕らはいつか「再会」する、その時のためにLINEを交換していた。


『今どんな感じなのか、上手く行っているのか気になったら気軽に連絡していいよ』


 と小森は言っていたため、今から3ヶ月前だろうか。


 一段落し、新たな環境にももう慣れた頃なはずの7月の初め、僕は小森の様子が気になったため、こうLINEした。


 「今どんな感じ?忙しいなら返信遅れてもいいよ」


 あれから3ヶ月。10月になった今も返信どころか、既読すらついていない。


 まだ既読が付いているなら忙しいのかもしれないと仮定したりできる。


 心配だ。そしてその感情と共に不安もある。


 僕はいつの間にか棄てられてしまったのではないか、と。


 こんなネガティブな考えはしないほうがいいのかもしれないが、どうしても心配と不安が僕の心を呪いのように蝕み、苦しませていく。


 いつしか僕は、そのことで頭がいっぱいになった。


 勉強も手につかず、このまま独りで過ごしていくしかないのかという未来に怯えていた11月のある日。


 スマホに1件の通知が届く。


 それは、小森からのLINEの返信だった。


「返信遅れてごめんね。実はさ——、」


 ——君との約束、果たせそうにないんだ。


 その小森が送ってきた言葉を、僕は理解したくなかった。


 とりあえず僕は、理由を問う。


「どうしてなんだ?なんか辛いことでもあったのか?」


 数分して、返信が来た。


「…うん。でも君には言いたくない。」


「ど、どうして?」


「もうこれ以上、君に頼っちゃったら…私、もうダメになっちゃうから…。」


 「ダメ」とはどういうことなのか。


 でもこれだけは言える。


 「辛い時はお互い様だ。無理にとは言わないが、辛い理由を教えてほしい——。」


 ——この返信をしてからもう、2日が経つ。


 既読は付いているが、小森からの返信はない。


 どうしたものか、と思いながらも勉強を続けていた時。


 ピコン、とスマホから通知音が鳴る。


 前と同じく、小森からの返信の通知だった。


 その内容は、


「ここに来て。」というメッセージと、「とある場所」へ向かうための(ルート)だった。


 僕にわざわざルートを送らなくても、「あの場所」が何処かなんて、わかるのに。


 君は僕にどんな感情を抱いているのだろう。


 知りたい。もっと君のことを——。


 ——翌日。僕は電車に揺られながらその「とある場所」へ向かう。


 その場所とは——。


「ひ、久しぶり。ごめんね、こんな所にまで呼び寄せちゃって。」


「大丈夫だよ。僕らの出会いだって、この

「高校」でなんだし。」


 ——そう、僕らの「出逢い」の場所である、「高校」の校門だった。

【あとがき】

どうも!Matchaです!!

まさか、この作品の続編を書くことになるとは…!本当に皆さんのおかげです!!

皆さんの応援が僕の小説を書くモチベになるので、これからも応援よろしくお願いします!!

ではまた!次のエピソードで会いましょう!またね!

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