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6話 GW3日目

 1日が経つのは早い。本当に24時間あるのだろうか、と思ってしまう日がたまにある。その時だけは増えてほしいと思っても、その翌日には変わらなくていいと思うことがいつもだった。

 が、最近はずっと増えてもいいんじゃないか?と思うことが増えてきた。というぐらい最近の1日は濃い。

 GWもあと今日を入れて2日になってしまった。今日からは予定が無いので、久々にダラダラする予定だ。

 ベッドに乗り、横になってスマホを見る。

「こんな日も良いなぁ」と独り言が出る。のんびりと寝転がりながら触るスマホ、幸せだ。


 と幸せに浸っていると、予想していなかった出来事が起こった。

「ピンポーン」と家のインターホンが鳴ったのが聞こえた。何だ?と思っていると母が待っていたかのようにマンションのオートロックを解除した。それからすぐに、ドアのインターホンが鳴る。

 母が頼んでいた荷物かな。なんて思っているが、ドアを開けた母が「いらっしゃい」と言っているので違うみたいだ。流石に気になり部屋のドアから顔を出す。そこには、予想しなかった人物が立っていた。

「お邪魔しま~す!」と「お邪魔します」と2つのテンションの違う声が響いた。

 そこの2人も俺の存在に気づいたようだった。

「ゆうま!久しぶり!」「久しぶり、真由ねぇ」「何年経ってもその呼び方は変わらないんだね」

 この元気な女性は桃木真由(ももきまゆ)。母どうしの仲が良くて、昔はよく遊んでいた人物だ。

 ただ、最近は会うことも少なくなり、今日あったのも8年ぶりぐらいだ。ちなみに、呼び方通り、

 彼女の方が3歳年上の現役JDだ。そのため、俺が本当に小さいときは母同士で話している時によく面倒を見てくれていたらしい。

 その後、

「ゆうくんも久しぶり~」と真由ねぇの母が言った。彼女の名前は桃木紗月(さつき)と言う。「お久しぶりです」と挨拶を返す。

 そのまま、「はいこれ。さっき買ってきたから、おやつの時間にでも食べない?」と紗月さんが手に持っていた袋を母に手渡した。それを見た母が「えっ!?わざわざ買ってきてくれたの?」と言うほどのものだから結構いいものだったのだろう。


 その後、2人は家の中に入って手洗いなどをして、リビングに入っていった。

 突然の来客があったけど、ようやくもう1度ゆっくりできそうだ。さっきの姿勢に戻る。


 5分ぐらい経った後、リビングから何か聞こえた。まあいいかと放置していると足音が聞こえ始めた。

 トイレかな。なんて思っていたが、段々音が大きくなってくる。その後、「コンコン」と部屋の扉を叩く音が聞こえた。

「どうぞ」と開けて良いことを示すと、

「お邪魔しま~すっと」と()()()()()()()()()()()()()()


 え?なんでだ。と頭が混乱する。とりあえず、「いらっしゃい」と言った。

 正直、緊張していた。昔はよく遊んでいたとは言っても、それは随分前の話で。その頃とは見た目も体も変わっていて、大人という感じがとてもする。だが、真由ねぇはそんな緊張してるという感じは無かった。俺が意識しすぎているだけなのでは?と思う。多分そうだろう。一様彼女もいるのに…と自分で自分を殴りたくなる衝動に駆られる。

 ただ、緊張しているのは気づかれていた。

「緊張してんの?そんなのしなくていいって」と優しく言われた。

「だって、あの時とはまた違うじゃん…」「まあそうだけどさ。別に気にしなくていいから。前みたいな感じでいこ?」

 どうやら、本当に俺の気にしすぎだったようだ。また殴りたくなる。

「にしても大きくなったねぇ今何センチ?」「前測ったときは173㎝だったかな」「え!今何歳だっけ?」

「高校1年生だよ」「もうそんなんだっけ?まだ中学生ぐらいだと思ってたよ」

「真由ねぇって今大学生だっけ?」「そうだよ。大学良いよ~!そうだ!うちと同じ大学行こうよ。そしたら色々教えてあげれるし」「どこ大学行ってるの?」「えっとここかな」とスマホを見せる。どうやら入学式の写真みたいだ。意外と頭が良かった。昔は勉強できなくてよく紗月さんに怒られていたような気がする。

「あれ?勉強できなかったのに?とか言いたそうだね」「バレてた」「失礼だなぁ、君は。私だって頑張ったんだからね?てか、ゆうまってどこの高校行ってるの?」「ここ」とスマホで学校名を見せる。

「そこなら行けるよ!どう、行ってみない?」圧がすごいな。

「まあ考えときます…」「まあ絶対とは言わないから、検討してみてね」と言った。



 その後は、色々近況報告などをして、メッセージアプリを繋いだ。真由ねぇは

「これでいつでも連絡取れるね!」と言っていた。

 紗月さんが買ってくれていたお菓子を食べ、そのあと真由ねぇと紗月さんは帰っていった。

 お菓子はケーキで、高そうなパッケージに入っていた。もちろん、美味しかったのは言うまでもない。


 真由ねぇが帰り、部屋に一人になる。1人減るだけで一気に部屋が静かになった。

 真由ねぇは、帰っていった後直ぐに、『今日はありがとね!また遊ぼ!』とメッセージを送ってきた。

 俺も、「こちらこそありがとう」と返す。


 これでもう一度ゆっくりできる!と思っていたその時、スマホが震えた。

 また真由ねぇか?と思いながら送り先を見る。相手は、香織だった。

『いきなりごめんなさい。明日って暇だったりする?』

 どうやら、明日も忙しそうだ。



最後まで読んでいただきありがとうございます。

文章等おかしいところがあれば教えてくださるととても助かります。

もし感想等がありましたら是非お願いします!

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