4話 GW1日目
色々あった5月も、気づけばもうゴールデンウィークになっていた。5月が始まり、まだ数日しか経っていないのに、どっと疲れたような気がした。この3日間、色々な事があった。急に偽彼氏になってとか言われたり、そのままその日にデートとかしたり。一緒に学校に行ったり。ここ数か月で一番密度の高い数日だと思った。
ゴールデンウィークで休みとは言っても、もうすぐ中間テストがあるので遊んでばかりじゃいられない。
通学用の鞄を開け、ワークを取り出し、ペンを持ち机に向かってワークの問題を解く。
ワークを無心でひたすら解く。「この問題難しいな」と答えを開く。
その時、ポロンッ!とスマホが通知が来たことを知らせてくれた。相手は田沼だった。
『明日何時から?』と表示される。
『1時くらいは?』と送る。返事は一瞬だった。『おっけー』と書かれたスタンプが送られてきた。
スマホを置き、元のワークに戻る。答えと一緒に開設を読み赤で書く。
ポロンポロン!とまたスマホが音を出す。見ると電話が掛かってきていた。
「もしもし」『もしもし、優真。今暇?』
早く電話にでなきゃと思っていたので、相手が誰か確認していなかったから声を聞いた時驚いた。
もしこれで詐欺とか迷惑電話だったらどうしていたのだろう。そんな事は置いておいて、質問に答える。
「うん。どうしたの?」『だったら、通話繋ぎながら勉強しない?』「いいね。丁度俺もワークしてたとこだし」『そうだったの。じゃあ、やりましょ』
と、通話を繋いで勉強することになった。
耳にイヤホンを装着し、ワークに戻る。
耳からは、カリカリとした香織のペンの音が聞こえる。スピーカーモードで通話を繋いでいるのだろうか。
俺もその音をBGMにしながら問題を解き進める。なんだか進みがさっきより早いような気がする。集中出来ているってことなのだろうか。そんな事を考えながら引き続き問題を解く。
ふと時計に目をやると、通話を開始してから2時間が経っていた。思わず、
「結構な時間勉強してたんだな」と言う。『だいぶ疲れたわ』「ちょっと休憩するか?」
『そうね。それが良いわ』
と1回休むことにした。1度伸びをして、チョコレートを口に入れる。さっきまで使っていた脳にチョコの甘味が染みる。脳が糖分を喜んでいる声が聞こえるような気がする。
「そういや、香織はずっと何の教科してたんだ?」と気になったので尋ねる。
『私はずっと英語をしていたわ。今回範囲広いから。そういう優真は何してたの?』
「俺はずっと数学だな。」『今回の範囲結構楽でしょ』「えっ…」
そういえば、昔から香織は頭も良かったんだっけ。最近はあまり関わっていなかったので、忘れていた。
『どこか分からない問題とかある?』と聞いてきた。どうやら、教えてくれるらしい。折角なので、お願いしてみる。
「じゃあ、ここ教えてほしいです」と問題を撮って送る。
『ここは、まずこうして、こうなったら、この公式が使えるでしょ』
と簡単な事を教えるように教えてくれた。一様、この問題結構難しめの問題なはずなのになぁ…
「おお、本当に解けた!ありがとう」『今日付き合ってくれたお礼、ってことで』
お礼、か。別に礼を貰うほどの事はしてない、てことは黙っておく。
その後も、何問か教えてもらって、また1時間経っていた。
『もうこんな時間なのね。今日はわざわざありがとう』「いえいえ全然。問題教えてもらえたし」
『なら良いのだけど』「うん。それじゃ、バイバイ」『さよなら』
今日のこの通話で、数学のワークを全て終わらせることが出来たし、分からないことも大体解決させることが出来た。また今度、ちゃんと感謝しないとな。と思った。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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