第十八話 お説教は校長室で
「ハーティン・ムーンさん。何故あなたのような優等生がこのようなことを?」
ティシュー校長は一枚の手紙をハーティンの前に置く。宛名にはシュウウィジ・ディーと書いてある。ハーティンは昨日、彼女へ宛名を書いたのを思い出したのと同時に彼女が新入生代表挨拶をしたのも思い出した。
「入学式に校長先生はいませんでしたよね? シュウウィジ・ディーがその手紙と共にチクったのですか? いくら代表だとしても、彼女の言葉を信じすぎるのはどうかと思います」
ハーティンは講堂で教頭に指導室に連れていかれた後、ここ、校長室に来た。教頭では手に負えないと言われて様なものだ。
「新学期早々、このような面倒ごとを……。ただでさえこの時期は忙しいというのに。わたくしはあなたのような人に構っている暇はないのですよ」
デスクの前に椅子を置いて座ったハーティンにティシュー校長はため息を吐く。反論する気満々のハーティンは眉を上げてただただ校長を見つめている。
「今日は二年のいるところに帰ってください。明日の朝、またここに来てください」
「え? 話も聞かないんですか? わたし、全然話しますよ?」
ハーティンは目瞬きをしながら笑顔を作る。しかし校長は扉を指差した。
「外でミアウさんと友達が待っているそうです。いってらっしゃい」
ハーティンは返事をせず、いやいや部屋を出て行った。
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