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第十五話 最悪な登校日/Mは耐えられる?
ミアウ急いでは馬車から降りる。懐かしいイェーニット学園をまじまじと見ていたいが、ハーティンに待たれているので急がねばならない。
「ねえ、あれ……」「おい、嘘だろ!?」「もっと近くで見ようぜ!」「あれが噂のウァルティーニ嬢ですか……」「うわー、寄付してそー」「写真撮ってアンノウンに送ろうぜ」
何十人も学園の門まで来てカメラを向けてくる。
「きゃっ!」
ミアウの頭にぬるいヨーグルトがかかった。
階段の上には三年生の集団がをわたしにヨーグルト箱を向けている。ミアウは顔をしかめながら歩く。歩くしかない。後ろからどんどん人が押し寄せてくる。
こうしてわたしは人生最悪の登校日を迎えた。
『ミアウ・ウァルティーニがイェーニット学園に戻ってきたわね。でも前みたいに行くのかな? いつまでもしっぽ振って付いてくるようなみんなじゃないよ。じゃあね。またわたし、アンノウンのとこに帰って来て。〜フィクションタイム〜』
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