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第十四章から第十九章まで
「思い出」
何故だかわからないが、高校の頃の部活動を思い出した。
ある日、川での練習後、高校OBのS先輩という人がやってきて、漕ぎの(カヌー部だったのだ)フォームなど自分たちに教えた後、さっそうと去っていった。
人と人とのつながりとか、武術家(アスリート。自分はアスリートにはなれなかったが)同士の連帯とか。
そういうものが運動部の中にある横のつながりに、ちょっと似ているように感じた。もう十年以上も前のことだが。
これ以上なく主人公らしい主人公の楊過は、そのつながりに本当に恵まれている。まるでカンフー映画のように、様々な合縁奇縁によって、あらゆる流派の武術を学ぶことになり、主人公街道を歩む。
こういうアスリート、現実にもいますよね。
強くなるってのはこういうことだと思う。
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三巻からは絶情谷に舞台を移し、楊過は小龍女を無理やり妻にしようとする公孫谷主との戦いに臨む。
脇役だが、馬光佐の一本気なキャラがとてもいい。ウイグル人。
次回は三巻を読んだ頃です