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第七章から第八章まで


 「尹志平(いんしへい)



一巻読み終える。


第一巻に登場する悪役たちの中で(根が素直に出来てるやつは数えるほどしかいないのだが)、特に胸クソ要因なのが、この尹志平だ。


残虐さとか無慈悲さとかいったものはない。ただコイツのろくでもない感情は、全て小龍女に向かっていく。結果、小龍女は傷つくこととなり、楊過の元から姿を消す。


この作品では辱めをうけた女性が相手の男性を殺してくれとせがむシーンが多い。胸を触られたり、着替えを見られたりするだけでも、「もうこいつは生かしてはおけない」という場面が多々ある。そして武術界での掟のようなものも徹底されていて、敵でも味方でもどんなやつでも、この「江湖の決まりごと」だけは必ず守る。

「決まりごと」があるのは何も江湖(武術界)だけに限った話ではないと思う。この《敵で味方でも掟は必ず守る、それを守らない人間は畜生のごとく扱われる》というのは、この作品にずっと流れている一つのテーマだ。


この小説の作中人物はその点においては、誠実な(悪人でさえも)連中ばかりだ。



主人公の楊過が魅力的なのはその辺りの間隙をついて、騙したり、欺いたり、を平気でやってのけるからだ。口も汚いが、やることも一々知恵がまわる。この楊過は到底誠実とは言えないが、ずるい手をたくさん持ってる。



尹のことを悪く言えるほど、自分だって褒められたような人間じゃない。こいつに物申せるほど立派な生活はしていないし、痛いしくじりも多い。


とにかく志平のしたことで龍は楊を誤解して彼から離れてしまった。龍女は姉弟子の李莫愁と同じ道をたどりつつある。一体どうなってしまうのやら。それから楊の元には昔縁のあった女性まで出てきて、更に波乱万丈なラブロマンスは次巻へつづく。



次回は続きをあと二、三章読んだら。

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