表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いいねでレベルアップ!〜異世界冒険記〜  作者: 傘音 ツヅル
いいねでレベルアップ!〜異世界冒険記〜
51/112

(51)#vs魔族軍団①

「ここが採掘場か」


 俺はロックさんに教えてもらった鉱山の採掘場にトールと一緒に来ていた。


「それにしてもそのアプリとやらは便利ですね」


 トールは初めて見る地図アプリに興味津々の様子だ。


「ロックさんからもらった書類もデータにして入れてあるぞ」


 アプリで画像登録し、データ文書にしたものを俺は自慢げにトールに見せた。


「ホントに便利ですね」

「だろ」


 別に俺が作ったわけではないが、何だか嬉しくなった。


「ていうか俺について来てよかったのか?」


 俺はスマホで魔法原石や魔族の反応をアプリで見ながらトールに訊いた。


「マークさんはビルダーランドの方々と会談で城にいますし、護衛団の兵士だけでも問題ないと思います」


 トールは準備体操のような動きで体をほぐしながら返事をした。


「ならいいけど。じゃあ行くか」

「はい行きましょう」



「なんかガスくさいというか蒸し蒸しするな」


 採掘場に入ると、中は薬品のような臭いが充満していた。


「確かに。鉱山はこんなものなんですかね」


 フリーダムは木々など自然豊かだが、鉱山はほとんどないのでトールも初めてのようだった。


「いや、鉱山にしても臭いがきついな」


 俺はスマホで採掘場の地図を確認した。


「かなり大きな魔力反応があるな」


 バットハンターの戦った後、安木さんにお願いして魔力を持つ生物反応を確認出来るようアプリをアップデートしてもらっていた。


「そんなことも出来るんですか?」


 トールはまた興味津々な顔で訊いてきた。

 

「ああ」

「精密なコントロールや認知能力の高さが必要とされる上級魔法と同じことをそんな小さな物が出来るんですね」


 トールは感心しつつ、複雑な表情をしている。


「大きな反応があるとこに行ってみるか」

「やっぱりその反応が魔族なんですか?」

「恐らくな。過去の2体を分析したデータで反応を検出する精度を上げたらしいから」


 安木さんから届いたメールの内容をほぼそのまま話した。


「少し緊張します」


 確かにトールの表情は固くなっている。


「トールは魔族と戦ったことはないのか?」

「ええ。魔族との戦闘が許可されているのは各支部の団長やベロニカさんのような親衛隊の騎士だけですから」

「そうなんだ。まあ、俺もいるし。2人なら大丈夫だろう。最悪の場合は即退却だ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ