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いいねでレベルアップ!〜異世界冒険記〜  作者: 傘音 ツヅル
いいねでレベルアップ!〜異世界冒険記〜
14/111

(14)#魔法を覚えました

「お、兄ちゃん。今日も泊まりでいいのかい?」


 宿屋の主人が帳簿を書きながら訊いてきた。

 

「ああ。陽が沈む前には帰るよ」


 この一週間、俺はセーラが働く宿屋を拠点に、レベル上げと旅費を稼ぐ為に街近くのダンジョンへ通っていた。


「ダン、もう行くのか?」

「お、セーラ。市場で朝飯食べたらな」

「頑張るね」

「まあな。帰る為に稼がないといけないし。」


 異世界に来て二日目の朝、俺は帰る条件という大事なことを訊き忘れていたことを思い出し、担当の安木さんにメールで問い合わせた。


 数分後、簡潔な文章が返ってきた。


『派遣された方々が元の世界に戻る為には、最低五年の期間を満了するか、いいねの累計が十億ポイントを超えるかになります』


 刑期のようなノルマに俺は頭を抱えてしまったが、まずは旅の備えが必要と思い、しばらく街に滞在することにしたのだ。


 俺は軽く朝食を済ませ、昼飯の弁当を買ってダンジョンに入った。


「光の精よ、我の行き先を照らせ、《シャイン》」


 真っ暗闇だった洞窟が浮かぶ光の玉で照らされる。


「慣れたらこっちの方が便利だな」

 

 ポイントで魔法が覚えられることに気づいた俺は、ダンジョンで使えそうなものをいくつか覚えていた。


 スマホのライトがあるが、バッテリー節約の為に出来るものは魔法でやることにしていた。


 ちなみに政府が設置した充電器が宿屋などにあるのだが、ポイントを消費するので使うのを控えている。


「よーし。今日も稼ぐぞ」

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