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(1)#異世界へ連れてこられました
深夜、コンビニに行った帰り道、突然意識が遠くなってしまい、気が付いたら見知らぬ平原に倒れていた。
起きたときに手にしていたのはスマホだけ。
何か変わりないかチェックしていたら、見知らぬアプリがインストールされていた。
《元の世界へ戻りたいなら、情報を発信してこの世界を攻略して下さい》
いまいち状況把握が出来ていなかったが、とりあえず画面を下にスクロールして先の文を読み進めた。
《私達アース1と凡田様がいるアース2との異世界交流の為に、あなたがアース1代表に選ばれました》
「はぁ?ふざけんなよ。何で俺がやらないといけないんだよ」
誰もいない平原に俺の声が虚しく響く。
《健康的な肉体で尚且つ時間に余裕のある成人がランダムに複数選ばれています。これは決定事項です。拒否権はございません。操作方法はアプリが随時説明致しますので、説明を確認しながら操作を行ってください。不明点は下記サポートセンターまで。担当:安木》