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【世界の英雄 賢者リサと青年ター君の冒険記】  作者: 罰t星人
第2部 ~異世界の賢者と共に俺達の世界を守り抜け~
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第三十四話 『リベンジマッチ! フォーシールを倒せ』

「ぐぅぅ!」


 斬られた個所を抑え後ろに下がるフォーシール、すると奴は大剣を両手で握った。その時!


「させるかよぉ! カイゼル・キィィック!!」


 俺達の頭上を飛び越えながら貴明が現れると奴は燃え上る左足を突き出した!!


「そんな単調な攻撃、防げないと思ったか!!甘いぞ!」


 フォーシールは叫ぶと、先ほどと同じように貴明の蹴りを大剣の腹で受け止めた! 奴の両腕の筋肉が盛り上がる。弾き返す気か⁉


「甘いのはどっちだ!?」


 貴明は叫ぶと、フォーシールが剣を突き出すよりも前に右足で自ら大剣を蹴り後ろに飛び上がった!


「反転キィック!!」


 そして宙でひらりと自身の体を回転させると剣を突き出した状態のフォーシールの体に向かって左足を再び突き出した!!


「ぐはっ!」


 貴晴に蹴られたことで後ろに吹っ飛び、大剣を地面に突き刺し、膝をつくフォーシール。俺達は隙やりと言わんばかりに、フォーシールに接近すると、奴の背後から卓也も現れた!


「このまま畳みかけるぞ! ダブルサンダー・ブレード!!」


「よし! 魔炎無双一閃!!」


「魔炎斬!!」


「カイゼル・ブレイク!!」


 卓也の声に合わせて俺達もフォーシールとの距離を詰め、武器を振るった!!


 卓也は稲妻が迸る二本の剣を振り下ろし、貴明はオレンジの炎を纏わせた左腕を真下から捻り上げるように突き出す。


 俺も炎を纏わせた無双とオロチの合わせ技を繰り出し、リサは奴の弱点である炎魔法を纏わせた斬撃を繰り出そうと土姫を振り下ろした!!


「貴様らの成長は認める……まさかこの世界の人間の分際でここまで強くなるとは……だが……俺も悲願のため……この程度でやられはせん……くらえ! コキュートス……!」


 フォーシールは右手に魔力を集めると、叫び声を上げながら勢いよく地面に向かって叩きつけた! 


「ぐあっ!」


「きゃあっ!」


「ぬおっ!!」


 その瞬間、痛みを感じるほどの強烈な寒さを体に感じながら、突然現れた氷の塊と、冷気が爆発したような威力を持った突風により勢いよく弾き飛ばされた!!たった一人を除いて……。


「……流石はカイゼルと同調しているだけのことはある……まさか、自らのダメージを考えずに、俺を殴りつけコキュートスを止めるとは……」


 フォーシールはそう言って、口から流れる青い血を拭った。


「もう! なんて無茶をするの!!」


 リサは立ち上がりながら、貴明に向かって文句を言う、それも当然だ、フォーシールが右腕を振り下ろした瞬間、貴明は止まらず、フォーシールの顔面を殴りつけたからだ。


「まぁ、貴明があれしてくれてなかったら俺達もただでは済まなかったけどな……」


 卓也は立ち上がると、頬から流れる血を手で拭った。


「まぁそうなんだけどね……でも無茶すぎるでしょ……」


 卓也の言葉にリサは苦笑いをしながら言う。卓也の言い分もリサの言い分もわかる。


「貴明が止めてくれたからこの程度で済んだ……もしもあれがなくて、その氷塊が刺さったと思うとゾッとする……」


 俺はそう言って、周囲を見る。貴明がフォーシールの動きを止めたおかげで俺達は多少の切り傷ですんだが、あれがなければどうなっていたか……。


「カイゼルであればこのようなことはしなかっただろう……それが貴様の弱さだ!!」


 フォーシールは叫ぶと右腕に魔力を集める、さっきのコキュートスとは違った輝きを放った!!


「いくら貴様がカイゼルの魔力を持っていたとしても、俺のコキュートスを食らって動けるはずがない……くらえ!!」


「まずい! 貴明さん動きを見せない!!」


「コキュートスとか言う奴のせいで動けないのか! ノーガードで殴られたらヤバいぞ!!」


 俺達は、武器を構え貴明に近寄ろうと構えた、その時! フォーシールの体が大きく右に吹き飛んだ!!


「バ、馬鹿な、途中で止められたとはいえ、コキュートスを無防備で受けて無事なはずがない……」


 フォーシールはゆっくりと立ち上がりながら、先ほど自分を吹き飛ばした人物を、貴明を睨み付けた。


「今の俺のは、唯の炎じゃねぇんだ、てめぇの一撃なんざ、そよ風だぜ!」


 貴明は力強く言うと、フォーシールに向かって突撃した!


「隙は俺と貴明で作る、だからお前たちは、技の準備だ!!」


 卓也はそう言って剣を二本構えると稲妻を落として、フォーシールに向かって走り出した。


「ター君、行くよ!」


「ああ!」


 リサの言葉に俺は頷くと、刀に魔力を込める。今までよりも強い魔力を……フォーシールみたいな化け物を一撃で倒せるくらいのを……。


「! 何かをやる気か……だが、そのような事はさせない!!」


 フォーシールは俺達の方を向くと、魔力を込めた左腕を俺たち側に突き出すと掌を向けてきた。その時!


「させるかぁぁ、カイゼル・チョップ!!」


 貴明が炎のこもった手刀をフォーシールの左腕に振り下ろし、払い落した!


「っ、くそ、ならば!!」


 貴晴を睨みながらフォーシールは自身の右腕を貴明に向けた!


「何をする気か知らんが! 喰らえ!!」


「まずい! 後ろだ、貴明ぃ!?」


 貴明が口から熱風を吐き出そうと空気を吸い込んだ瞬間、俺は大声で貴明に叫ぶ、なぜなら奴の背後から、フォーシールの剣が飛んできていたからだ!!


「ぐっ!」


 俺の叫び声に反応したのか貴明は後ろを振り返るも、完全に防ぐことはできず、刃により脇腹が切られた!


「貴明!」


「だ、大丈夫だ! お前のお陰で掠った程度で済んだ!」


「掠った、程度だと? そうか、ならば一撃をくれてやる!!」


 傷口を抑えながら俺の方を向く貴晴の背後から大剣を構えるフォーシールの姿があった。不味い!


「ター君、動いちゃダメ! それに貴明さんは大丈夫よ!!」


 動き出そうとした俺に対しリサは精子の声を上げる、その時だ、卓也がフォーシールの背後から飛び出し、二本の剣を振り下ろした!!


 しかし、フォーシールは卓也の一撃を大剣の腹で受け止めた!!


「いまだ貴明!」


「分かっている! カイゼル・ナックル!!」


 卓也の一撃を受け止めたことで隙が出来たフォーシールに向かって貴明は飛び出すと、左腕を大きくフォーシールの背中に向かって突き出した! その時!!


「ぐぅ、させるか木枯らし!!」


 フォーシールは両手で大剣を握ると自分の体を軸にして勢いよく、回転。突風が吹き荒れ、貴明と卓也は上空に吹き飛んだ!


「氷塊断!!」


「ぐあっ!」


「うごあっ!!」


 そして、宙にいる貴明と卓也に向かってフォーシールの大剣が振り下ろされると、二人の体は大きく吹き飛んだ!!


「やっべ、なんてパワーだよ」


「防御してなかったらヤバかったぞ……」


「いやお前らこっちくんな!」


 俺達の正面まで転がってきた卓也と貴明はそう言い立ち上がる二人に俺は叫んだ。その時!


「よい位置だ、まとめて氷漬けにしてやる……」


 フォーシールはそう言って空気を一気に吸い込んだ、すると貴明も俺達の前に立ち奴と同時に空気を吸い込んだ。


「ブリザード!」


「ブレス!!」


 そしてフォーシールと貴明の二人は、ため込んだ空気を一気に吐き出し、貴明は炎をフォーシールは冷気を放った!


 二人の放った、一撃は中央でぶつかり合うと勢いよく爆発、周囲は一気に水蒸気に包まれた。


「馬鹿野郎。これじゃ視界が見えんぞ!!」


 俺はそう言って貴明に文句を言う、するとだ、俺の目の前に巨大な人影が見えた、まずい!!


「ぬっ! よく受け止めたな!」


「それだけデカけりゃ分かる!!」


 俺はとっさに、刀を構えるとフォーシールの振り下ろしてきた一撃を受け止めた!


「だが、その防御でせっかく溜めていた魔力も消えたようだな……さぁどうする!」


「さぁ、それはどうかな!!」


 俺は叫ぶと、ひらがなの『つ』を描くような軌道で刀を振り、奴の体を斬り払い、奴の体を後退させた。その時! 奴の後ろから蒸気をくぐって貴明と卓也が現れた!


 そして貴明はフォーシールの左腕にしがみつき、卓也は右腕にしがみついた!


「ぐ、な、なにをする気だ!?」


 フォーシールはもがきながら二人に向かって言う、俺はすかさず鞘に刀を納めるとそのままフォーシールに飛びかかり刀を腰の後ろに回すとそれを捕まり棒のようにして両手で握り、自分側に抱き寄せ、奴の体の動きを止めた!


「お待たせ、私とター君の魔力を溜めた六象光輪破を見せてあげる……」


 俺の背後にいたリサは笑みを浮かべながら言う、彼女の右手には俺とリサ二人分の六象光輪斬の魔力が集まり光を放っていた。


「受けなさい! 六象光輪破!!」


 リサは叫ぶと、右腕を勢いよく突き出した! リサの右手から魔力が一気に放たれた!!


「馬鹿な! 仲間がいるんだぞ!!」


「そうね、それなら、これでどうかしら!?テレポート!!」


 リサの放った六象光輪破が俺に命中しそうになった時、リサのテレポートが発動! 彼女のテレポートにより、俺達はフォーシールの傍から離れた!


「ぐぅ、テレポートできる人間を指定できるのか……だが、舐めるなぁぁぁぁ!!」


 フォーシールは声を荒げると、腕を×字に組みリサの放った六象光輪破を受け止めた。だが、その威力はフォーシールの腕を容易に弾くと、奴の体を後方に弾き飛ばした!!


「やった……のか?」


「いえ、命中はさせたけど、何かに庇われた! だから奴は倒せていない!!」


 リサの言葉に俺達は構えると、ゆっくりと立ち上がっているフォーシールを睨んだ。


「ああ、そうだな。そうだったな……ここで負けるわけにはいかんな……」


 フォーシールが呟くように言うと、奴の周りを俺達が追いかけてきた虚無のエネルギーの球体が取り囲んだ。


「! あれが守ったのか!?」


「厄介ね!」


 俺は刀を引き抜きながら構えると卓也と貴明も立ち上がりながら構えた。


「俺にはやるべきことがある……貴様らを倒して……アロタロスを潰す!!」


 フォーシールは強く言うと、奴の周辺を漂う虚無のエネルギー全てが奴の体に飲み込まれた!!

第三十四話 『リベンジマッチ! フォーシールを倒せ』を読んでくださりありがとうございます。

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