第二十二話 『これで終わりだ ぶつけろ、稲妻の輝きを!!』
「サンダー!」
「ブレード!!」
俺とリサは卓也に接近すると、リサは土姫に稲妻を、俺は刀に稲妻を纏わせ卓也の握る剣に向かってサンダーブレードを同時に放った!!
俺達の放った攻撃は卓也の握る剣に命中すると、白い光を放出されると、鎌に変化した。
「さ、がれ!!」
デモンではなく卓也の声が聞こえた瞬間、俺達は後方に飛び上がる。すると、鎌が横薙ぎに振られるが、卓也の声のお陰で俺達は切られずに済んだ。
「ター君!!」
「ああ!!」
「ギャラクシー・ライトニング!!」
そして床に着地したタイミングで俺達は再び稲妻を纏うと、勢いよく互いの武器を横薙ぎに振り刃先から三日月状の稲妻を卓也の握る鎌に向けて放った!!
俺達の放った斬撃は、鎌に命中し、青白い光を上げながら卓也の右半身は大きく後ろに仰け反った。
「卓也、大丈夫か⁉」
「大丈夫だ! ガンガン来い!!」
「闇を裂け、サウザンド・サンダー!!」
リサの声が響くと、卓也の右腕の剣のみにサウザンドの名のごとく無数の稲妻が、雨のように降り注いだ。この技って確か……光の賢者の多段魔法だったはず。
「コウマに雷魔法を教えてもらっていて助かった。こんなところで役に立つなんて……さぁ、ター君。どんどん行くよ、放っておくとあの武器は何をするか分からないからね」
「ああ! 分かっている! 龍光斬り!!」
俺は龍光斬りを使い、サウザンド・サンダーを受けもがいている卓也の右腕目掛けて突っ込んだ、すると鎌に虚無のエネルギーと同じ紫と緑の稲妻が迸った!
「ま、まずい……躱せぇっ!!」
卓也の声が響いた瞬間、鎌を握る右腕は今まで以上に卓也の意思に反するように滅茶苦茶に動き出し、そこから虚無のエネルギーの魔力が斬撃となってそこら中に命中した!!
「まずい! ター君避けて!!」
リサが叫んだ瞬間、鎌がめちゃくちゃに斬ったことで天井が崩落し始めていた。だがここで足を止めるわけにはいかない、ええい、多少のダメージは覚悟だ!!
「いい加減にしろ、この鎌野郎! 喰らえ、サンダー・ブレード!!」
俺は刀を大きく振り上げると、鎌に向かって振り下ろし、サンダー・ブレードを放った!!俺の刃が命中した瞬間、鎌の刃から今まで以上の青白い光が放たれた!!この感じ、なんか行けるぞ!!
「ター君伏せて!!」
俺が追撃しようと構えた瞬間、リサの声が響いた。俺は彼女の声に促されるまま頭を下げる。すると後方から金色に輝く閃光が飛び出し、それは卓也の握る鎌に命中した!!
リサが放ったと思われる稲妻を受けた鎌から紫と緑の虚無のエネルギーの光が靄のように漏れ始めた。そしてそこから唸り声のような音が響いた。
「よ、よし、い、けるぞ!!だいぶコントロールできるようになった!!」
卓也が叫ぶと、禍々しい姿から重厚な姿へと変わった。
「よし、もう一息って感じだね、行けるよね?」
リサは俺に微笑むと魔導書を開き、土姫を引き抜いた。接近戦にチェンジするのか……。
「よし行くぞリサ、多少のダメージは覚悟で引っ付いて、引っ付いてぶった切るぞ!」
「ええ、分かっているわ!」
リサが強く頷くと土姫の刃に稲妻が迸った。それを見た俺は、そのまま一気に卓也に向かってリサと共に走り出した!!
「うおぉぉぉっ! 雷迅無双斬り!!」
「はあぁぁぁぁっ!! ライトニング・エッジ!!」
俺達は声を上げながら、同時に卓也が切りつけやすいように向けてくれた剣の腹に向かって互いの武器を連続で振るった!
俺が使うのはサンダー・ブレードと無双を混ぜた技を対するリサも俺と同じ、いや稲妻の刃でより刃が鋭くなった土姫を振るった。
俺達の縦横無尽に切り裂く攻撃により、振動が強いのか卓也の体が徐々に後ろに下がる、それでも俺達は手を休めることなく、武器を振るった。
すると、分厚いカサブタを爪で削るかの如く、卓也の握る剣から、虚無のエネルギーの光が少しずつ剥がれていた。
そして、その下から青白く輝くまた違った刃が顔をのぞかせていた。卓也とデモンが中から虚無のエネルギーを変質させていた効果が出てき始めていた。よし!
「これでぇぇつ!!」
「ラスト!!」
俺とリサは止めの一撃とばかりに、互いの腕を大きく振り上げた! そして
「ライトニング・ブレード!!」
「ボルテック・カッター!!」
俺はサンダー・ブレード、ギャラクシー・ライトニングの魔力を同時に刀に集約させ、オロチと同時に勢いよく刀を振り下ろし、青白く輝く九つの斬撃を放った!
リサも今までとは違う、真っ白に輝く土姫を勢いよく振り下ろした! 俺達が互いに放った、稲妻の斬撃は見事、卓也の握る剣を切り裂いた。
すると、何かが割れるような甲高い音を響かせながら、剣の刃を包んでいた虚無のエネルギーの光が、ガラスを砕いたように弾け、卓也は剣と共に後ろに大きく下がった!!その時
「よけろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
卓也とデモンの声が二重になりバカでかい声となり俺達の耳に届いたと同時に、卓也の右半身のみ禍々しい姿になると、それは剣から虚無のエネルギーを放出しながら地面に突き刺した!!
「まずい!」
リサが叫ぶのも束の間、突き刺した虚無のエネルギーが一気に爆発し、俺達は大きく吹き飛ばされた!!
「ぐ……ぬぅ……」
吹き飛ばされ、背中を強く床に打ち付けるが、俺はすぐに立ち上がり、卓也がいた正面を睨んだ。すると、爆発の威力がすさまじかったのか一瞬で、俺達がいた施設は崩落していた。
「よく巻き込まれなかったわ……この崩落に」
リサもゆっくりと立ち上がりながら周囲を見渡した、その時だ。
「っ!」
背後から何かの気配を感じ、俺達は後ろを振り返りながら飛び上がるとその何かを武器を構えながら睨んだ。するとそこには、剣を構え、佇んでいる卓也がいた。
「重厚な鎧のままね……うまくいったのかしら……」
リサがそう言うと卓也の肩が動き奴は剣を大きく振り上げた。不味い!!
「ちぃ、失敗か! 下がれ、俺がぶん殴ってでも元に戻す!!」
俺はそう言い刀を構えると卓也は口角を上げそのまま剣を勢いよく俺に振り下ろした!!俺もカウンターを取ろうと刀を振り上げた。
その時! 卓也の剣が俺の顔面ギリギリで止まり、俺も刀を振るう手を止めた。そう言うことかいな……。
「冗談やって。大丈夫やで二人とも」
「紛らわしいことすんな! まぁ、俺も笑うの我慢してるお前見て手止めたけどな。」
俺はにっこりと笑う卓也に向かって言うと納刀した。対する卓也も剣をゆっくりと下ろすとデモンの力が解け、元に戻った。もっともあの奇妙な剣は握ったままだったが
「え? 卓也さん大丈夫なの?」
「ああ、二人のお陰で完全に元に戻ったで、助かったわ」
「いんや、俺達じゃ無理やった。お前がうまい事剣を操ってくれたり、デモンと協力したからできたんや」
「あ、そうだよ。びっくりしたよ急にデモンが話すなんて。あの状態だともうちょっと意識が戻るのに時間がかかると思ったのに……今は会話できる?」
リサがそう言うと、卓也はゆっくりと首を横に振ると口を開いた。
「いや、無理や。さっきは緊急事態やったみたいでな相当無理して出て来てくれたっぽいんよ、やからまた眠ったで」
「そっか……聞きたいこともあったのに……まぁ良いわ……ところで体調の方はどう? あんな状態だったんだもの、体に負担があるはずなんだけど」
「いや、不思議とな。体は楽なんや。なんやろ。めちゃ寝て、次の日気持ちよく起きれたみたいなそんな感覚や、ウォーシールとの戦いでの傷も回復しとるしな」
卓也は笑いながら言うと肩をぐるぐると回し始めた。
「その剣は大丈夫なんか? 大事に持っとるようやけど暴走したりせんのか?」
「え? ああ。なんかな変な感じなんよ、禍々しい物が全部吹き飛んで俺の手に吸い付く感じや、あえて言うなら馴染む。馴染むぞぉ~って所か」
……お前も貴明みたいにネタ挟んでくるやん会話に……
「ちょっと見せて……」
リサの言葉に卓也は頷くとリサに剣を渡した。すると受け取ったリサの目が見開いた。
「なんかあったか?」
「今かるく私の魔力を流してみたんだけど、全く変化が起きない。それに禍々しさが綺麗になくなってる。ゴブリン倒してター君に渡した時は若干残ってたのに今は、綺麗さっぱりない。むしろ神々しささえ感じるよ?」
「マジか……じゃあデモンの言いよった、虚無のエネルギーはもともと無って言うのは本当やったってことか……」
「ええ、そう言えば虚無のエネルギーの事を仲間が、あれは黒を垂らせば黒に、白を垂らせば白に染まるエネルギーだって言っていたのを今思い出した。だから多分、私達の動きで虚無のエネルギーが変質したのよ。だから、もう使っても大丈夫なはずよ」
「そう言ってくれて助かった、武器なしじゃ戦われへんからな……」
卓也がそう言うとどこからともなく鞘を出現させ納めると、また剣こと鞘が消えた。
「へぇ~、そんなことができるの。初めて知ったわぁ~」
ほっとしたのも束の間、突然声が響く、俺達が周囲を見渡すと、上空からヴィケーノが現れた!
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