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神に殺され異世界へ

過ちを改めるには、自分が間違いを犯したと自覚すれば、それでよい。そのことをさっぱり思いすてて、ただちに一歩を踏み出すことが大事である。


過ちを犯したことを悔やんで、あれこれと取りつくろおうと心配するのは、たとえば茶碗を割って、そのかけらを集めて合わせてみるようなもので、何の役にも立たぬことである。(西郷隆盛)


この言葉、名言だと思う(小並感)。

ただ、西郷さんは、実際にこれをやられたらどんな気分になるのだろう…



そう、自分の命に。



「君、僕が殺しちゃった☆」


「…バカ野郎」


そう。俺は、神に殺された。

俺が生きていたころは、普通に楽しかった。

生きていたころは、中学生だった。友達も居たし、恋人と呼べる人も居た。部活も勉強も充実していた。まさか、まさか神とかいう奴のミスで…


「俺はどうやって死んだんですか…?」


これだけは聞きたかった。明日は自分の誕生日だった。長らく会えていない親戚に会えたり、夜勤などで忙しい家族とも一緒に食卓を囲める筈だったのだ…。


「いや、普通に間違えて魂を吸い取っちゃった☆今頃は魂が無いので生命活動は停止している筈だよ☆」


神は、自在に人…生物を殺せるみたいだ。


「…生き返れないんですか?」


「無理だね☆ここから現世(ウツシヨ)に戻るためには、魂抹消所(センタクキ)を通らなきゃならないんだ☆ソコを通ったら現世の記憶、体、全てのデータが無くなって、赤ん坊からやり直しさ☆最もこっちのミスのせいだから、代替案を持ってきたんだ☆そっちを選んでもいいけど、どうする?☆」


「代替案とは…?」


「別の世界に記憶を持って生き返る方法だよ☆この次元には様々な世界があってね☆そのうちの一つ、神々…つまり我々の域まで至れるようになっている世界があるんだよ☆その分生きることは難しいけど、無事に我々の域に達することができたなら、見事、君の世界の観測権限と干渉権限を渡してあげよう☆もちろん時間の心配は不要だよ☆時間くらい支配することは権限があれば余裕だからね☆」


「やらせてください」


「お、即答だね☆好ましい反応だ☆じゃあ異世界「エル・フロンティア」に送ってあげよう☆じゃあ、現地に着いたらステータス、と唱えるんだよ☆じゃあね☆」


あっさりすぎないか?あれ…ね…む………い………




































「で、なぜあの方を間違えて殺してしまったのですか?」


「なんでなんだろうね☆」


「………真面目に」


「うーん。これでも考えて出した結論なんだよね」


「わからない、というのが答えなんですか?」


「そゆこと、彼の魂が完全に消耗してたから、これ天使(シニガミ)が回収忘れてるなと思って回収したんだ。生きていたらしいね」


「いくら貴方でも心によって保護されている魂は回収できない筈ですが」


「それが謎なんだよね。話してみても自我は保っているし」


「…仕方ありません。貴方の処分は…」


「僕を処分したいのなら、大天使を一個師団で連れてくるか、超越神を十五柱ばかり連れてこないと。いくら君が僕と同格だからって、戦闘に特化した僕を下せると思うのは少々傲慢というものだよ」


「血気盛んで困りますよ…さすがに話を聞いていると私やほかの方々でもミスをする可能性は高いです。なので、特例で不問としましょう」


「あ、彼の魂、消耗凄かったから僕の魂で補修しといたから、よろしく☆」


「はァ?なんてことを…って、転移したか…本当に構築が早い…」





















「彼…あの世界で最強(カミガミ)に至れるのかねえ…強いっちゃあ強いが…まあ僕が気にすることは無いか☆」






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