転生先はどこになる?
新作始めてみました。
楽しんでいただければ幸いです。
よろしければ後書きもお読みください。
突然の話ですまないが、トラックではなく、近所のお姉さんが駆るママチャリにはねられて、打ち所が悪くて俺は死んだ。
現世と涅槃の中間的な、何もないぼんやり薄明るい空間で、なにやら薄着の銀髪褐色美乳、ドレスの太ももスリットも深くて素晴らしい女神さま的な存在に会う。
「はじめまして。私のことは気軽にディアと呼んでください」
「自己紹介は大事ですな。俺は桂野桃太郎。あだ名はモモです」
「モモさん。なんだかかわいい響きですね。昔飼っていた犬を思い出しました」
なんかユルいけど悪い神さまじゃなさそうだ。
女神さまも犬とか飼うのかよ。
「それで、俺は死んだんですよね」
「ええ。でも特に理由はないんですケド、ちょっと可哀想なのと、暇だったので気まぐれで助けてあげようかなと思います」
暇なら俺と気持ちいいことして遊ぼうよ、と思ったけど変なこと言って怒らせてもアレなんで言わないでおく。
「どうもありがとうございます。じゃあ生き返れるってこと?」
「そこは定番のアレで、元々の現代日本は無理ですねー。大昔の地球か、現代の異世界、どちらがいいですか?」
ちょっと迷うところだな。
現代の異世界と言われても、文明レベルなんかがどんなものなのか、まったく想像がつかん。
かと言って大昔の地球というのも随分アバウトだ。
応仁の乱の時期の京都郊外に放り出されたりしたら、秒で死ぬ自信があるぞ。
「なにか、チートや特殊スキル的なサービスとかってあったりする?」
「そうですね。私はこう見えても戦と知恵の女神なので、武運の加護と叡智の加護をふんだんに授けちゃいましょう。えいやっ」
なにかステッキ状の物を褐色女神さまが一振りして、俺の体がやんわりとした光に包まれた。
実感はないがどうやらどんな世界に行ってもいきなり死んだりはしない程度のありがたい力や運を授かったようだ。
「じゃあそう言う力があるなら、俺の行きたいところは……」
俺は決心して、女神さまに自分の第二の人生を送る先を決めた。
その先とは――。
ツイッター連動企画で先の展開が決まる形式の作品です。
ツイートを見かけることがありましたら気にかけてあげてください。