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9-1. 学級新聞を作ろう・羽鳥純恋&土肥玲花


キリを良くするために少し短めになっています。

それなのに後書きが長めですが、ご容赦ください。


 

「土肥、帰るか」


 遊園地で遊び倒して……そして樫崎と暁斗がカップルになってから二週間。

 先日に誕生日を迎えて戸籍上の年齢が十一歳となった俺は、教室でランドセルに荷物を詰めようとしている土肥に話しかけた。土肥はイメージ通りというかなんというか、教科書をかなり丁寧にランドセル入れるもんだから見ていて感心してしまう。サイズごとにきちんと並べてる奴とか初めて見た。

 ちなみに五年生くらいになってくるとランドセルを使わないやつも増えてくるイメージだったけど、未だにうちのクラスはランドセルばかりだ。

 羽鳥とか顔立ちが大人っぽいし160センチ近いのにランドセルを背負ってるから、なんか違和感があったりする。六年生の三学期まであと二年くらいあるのに、凄いよな。


「あ、寄木くん」


 ランドセルから顔を上げて土肥が俺に解けるような顔になって笑いかけてきた。

 最近の土肥はそういう緩んだ表情が増えてきた気がする。登下校の間とかはまだマシだったけど、校内だとどこかピリピリした様子があったからな。

 まあ、あんな仕打ちをしてきやがった小野瀬たちは隣のクラスに確かにいるわけで、緊張するのは当たり前だっただろう。

 でも、ここ数週間でその感じが抜けてきたのは、俺としても嬉しい。


「あのね、ごめんけど今からちょっと用事があって……先に帰ってても」

「待つよ。図書室あたりで本でも読んでるな。ちなみにどんな用事?」


 今日は宮廻と暁斗が習い事があるし、樫崎もそのせいでサッサと早く帰ったからいつもの遊ぶ相手は校内にいないけど、本を読むのは好きだから苦じゃないしな。


「あ、うん。ありがとう……!えとね、クラス委員会の仕事だよ」

「なるほどな」

「委員会室で仕事するから、あとで図書室に迎えにいくね?」

「ていうか、何をするのかわからないけど、俺も手伝おうか?暇だしな……先生とか他の学年もいるの?」


 流石に教師がいたり、大勢のクラス委員の中に関係者じゃない俺が行くのは気が咎めるけど、五年生だけとかならお邪魔しようかな。

 ウチのクラス委員は羽鳥と土肥でどちらも気の知れた仲で、隣のクラスのクラス委員は確か毎度通りにハクシだったはずだし。

 ハクシならそんな迷惑がらないだろう、同じクラスには一回しかなったことがないけどそこそこ仲が良いしな。副委員長もそんな仲悪い奴じゃなかった覚えもある。


「ううん。今日はうちのクラスだけだと思う……」

「おお、それなら丁度いいな」


 土肥と羽鳥の二人だけなら、気兼ねなく暇つぶしに作業を手伝えそうだ。


「ええと、じゃあお願いしていい?」

「うん。こちらこそよろしくな」


 俺が笑いかけると、土肥は楽しそうに頷いた。


「じゃあお願いします。あ、でも羽鳥さんにも聞かなきゃだよね?」

「羽鳥も多分大丈夫だろ」


 元々結構仲のいい方だったし、最近は土肥は知らないけど一緒に晩飯を食う仲だからな。


「じゃあ、行こっか!」


 土肥が大きな声をあげ、俺を先導して歩きだす。

 やる気満々になっているその姿が土肥には悪いがなんだかおかしくて、俺は笑いを噛み殺しながら土肥の後ろを付いていった。






いつもお読みいただき、有難うございます。


ここから三話は、各女の子が二人ずつ出てくる回となります。

学級新聞、懐かしい響きですね。



活動報告を二つほど更新しています。

アンケートもありますので、よければご協力くださいませ。


前回の宮廻閑話について、コメントをたくさん頂いてとても嬉しかったです。ありがとうございます。

コメント返しでお伝えしましたが、宮廻の家に行く回がこの後にあってそこで色々と話が動くので、もう暫く宮廻のことについてはお待ち下さいませ。

プロットは最後まで用意してありまして、タグにある通りハッピーエンドで終わる予定です。


次回はまた明日か明後日に投稿します。

ただ、新型コロナの影響で少し職域が変わる可能性があり、これから一月ほど投稿が不安定になる可能性があります。ご了承ください。

いつも応援してくださっているのに、申し訳ないです。



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― 新着の感想 ―
[一言] 最近1番読んでいる小説です。 これからも無理しすぎないように頑張ってください!
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