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死立屋さんは、死を望む  作者: 暁雪
《死立屋さんの復帰》
6/18

〚NKK−Ⅰ〛



ついに、来てしまった。

NKK本部·····

アンティーク調の洋館と、教会が合わさった様な其の出で立ちは、20年前と何も変わらない。

時刻は夕刻。

蟲に襲われるなどのトラブルが無かった為に、予想よりも早い到着となった。

「此のまま、会長室へ直行···という事になっておりますが、大丈夫ですか。」

滑走路を抜け、建物に入る所で紫暮が自分を振り返る。

どうやら、其のまま即対面コースらしい。

「あぁ、構わない。」

大丈夫ではないが。

あの人は色んな意味で濃ゆい。

一緒に居ると体力を大量に持って行かれるので、出来る事なら会いたくなかった。

·····まぁ、彼女(?)が会長な時点で避ける事は出来ないが。

ステンドグラスが僅かになった夕日によって光る廊下を、唯黙々と進む。

NKK本部は、日本で最も文明が進んでいる場所のはずなのに、建物は機械質なビルではなく、アンティーク調の洋館みたいな所だ。

機械質な部分は全て地下へ。

初代会長は、何を思ってこんな建物にしたのだろうか···?


          ✾


「では、此方になります。」

「あぁ。」

此の細やかな彫刻の施された扉を、最後に見たのはいつだったであろうか。

確か、『あの日』の前日。

入れば確実に復帰させられる。

しかし、恐らく自分には「復帰しない」という選択肢は無い。

ーーーだから、覚悟を決めて。

コンコンッ……

「····失礼します。」

分厚い扉をノックして、甘い香りの揺蕩たゆたう会長室へと足を踏み入れる。

戻れないと、解っていながら。





[蟲ムシ

人体から開花した花に群がる巨大な虫。都会では比較的少ないが、田舎の方では数が多く危険。

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