表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死立屋さんは、死を望む  作者: 暁雪
《白寂の山茶花》
17/18

〚フラグメント−Ⅰ〛

※朝日の回想シーン…的なつもりです((殴



事の始まりは、いつだっただろうか。


もしかしたら、自分が此の世に誕生した瞬間かもしれないし、もっと昔かもしれない。


自分の花···彼岸花が開花したのは、4歳になったばかりの時だった。


母の仕事を真似て、針で怪我をした時。


其の時に、彼岸花は開花した。


指から滲む血から赫い花がこぼれ、ハラハラと膝に零れ落ちたのを、今でも覚えている。


其の時の母の慌てようは非常に滑稽····いや、父は其れ以上だったな。


あの時はまだ、此の後何が起こるのかも知らずに、唯「大袈裟だ」と両親を笑った。


ーーーそして、其の愚かさをすぐに知る事になった。





次の朝。

両親が、死んでいた。

2人寄り添うようにして。


部屋は、血と、花と、甘い香りで満たされていた。




恐らく、此れが、ハジマリ。







[フラグメント]

断片、という意味。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ