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死立屋さんは、死を望む  作者: 暁雪
《白寂の山茶花》
16/18

〚花蕾−Ⅳ〛

・樹怪の核:人1人くらいのサイズで、卵のような形をしており、心臓の様に脈打っている。


「ーーー東京都南区にて、樹怪の発生及び侵食を確認。侵食速度は約6km²/h·····」

隊員のそろった隊室に、紫暮の声が淡々と響く。

樹怪とは、生き物も飲み込み糧としつつ侵食する樹海の事で、蟲の巣窟である危険地帯だ。

まぁ、普通の森でも十分危険だが、樹怪は其れ以上。

発生し次第、即座にNKKへと連絡が入り、庭師が派遣される。

「·····移動は小型機を使用し、そのまま上空からパラシュートで飛び降りて突入します。」

····パラシュートか。

ここ20年間一切触ってないが、大丈夫だろうか。

いや、其れよりも20年間何もしてない状態から、いきなりこんなにも大きい任務とか大丈夫か?

首都東京だぞ····?

大丈夫じゃない、狂気の沙汰だ。

会長の気が知れない。

「·····各自装備の確認を終えたら、第三飛行場まで集合だ。以上」

「「「「「了解!」」」」」

「········了解。」

其れに、自分自身も不安だが、冬間の隊に馴染もうとしない姿勢も気になる。

別に「仲良く皆で協力しよう!」みたいな事を言うつもりはない。唯、必要最低限の協調性は必要だ。

冬間を見ている限り、必要以上に隊員を避けているように見える。

其れが不安だ。

····まぁ、まだ様子を見るしかない。

此の任務で、班の実態が分かるだろう。


           ーーー生きて、いれば。












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