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死立屋さんは、死を望む  作者: 暁雪
《死立屋さんの復帰》
10/18

〚クロッサンドラの企み−Ⅰ〛


静かになった会長室で、会長ーーーケティは小さく嗤う。

「····ふふっ、御帰りなさい『彼岸花あさひチャン』。」

20年かけて、ようやく『最終兵器ヒガンバナ』を取り戻す事が出来た。

真逆、樹海の中で暮らしていたなんて。

しかも、外と接触せずに。

手掛かりとなった『死立屋』の噂を聞いたのは、ほんの数ヶ月前の出来事。

噂を聞いて、間違えなく彼女であると確信した。

彼女は死を惹き寄せる。

朝日の体質ことを知る者なら、『死立屋』と聞いて真っ先に思い付くのは、間違い無く彼女の顔だろう。

『自信と関わりをもった者、特に近親者が必ず死ぬ体質。』

其の体質は、能力ハナを遣う上で備わるべくして備わった才能なのかもしれない。


朝日の花ーーー『彼岸花』は、死の喪失と引き換えに、ありとあらゆる奇跡を起こすわば

『核兵器』の様な存在。

多くの死と引き換えに、確実な利益をもたらす。

先代の独裁者かいちょうが手放さなかったのも十分に頷ける。

最終兵器としても、他国の抑制にも使える朝日は、リスク込みでも十分に有益な存在。

手放す理由が無い。

部下という名の重りをつけ、NKKに留まらせる事が出来れば、大きな力となるのだ。

そんな朝日が、今日、ついさっき、手に入った。

非常によろばしい。


「ーーーさぁ、此れからがたのしみね。ふふっ♡」


薄暗くなった部屋の中で、ケティは再び笑みを零した。








[クロッサンドラ]

オレンジ色の花で、花言葉は『個性』。合弁花類。

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