2 真実を求めること
グロ注意!
その瞬間美桜が割って入って・・・日本刀で受けた。そしてそのすぐ後隙をついた美桜が、少女の腹を一刀両断した。そこから溢れる血は、腐り切ってカビが生えたりして真っ黒だった。小腸や大腸がニョロニョロと出てくるその様子は僕の心を殺すのに充分の恐怖だった。
そしてそんな事になっても上半身も下半身もよろよろとこちらに来るのだ。その瞬間紙切れを落とした。紙切れを拾おうとそっと近づいて拾うとくしゃくしゃになっていて。中を開くと・・・
「安楽せよ。安寝しよ。安静にせよ。したがいしもののために。安楽せよ。安寝しよ。安静にせよ。我がためにって、だんだこれ。」
その紙を読み上げた僕は紙をポッケの中に入れた。
すると急に少女が動かなくなった。
「あ、あ、あ、り、ぁ、ぁ、あがぁーーーーーーー!!ツーーーーーーーーー!」
と言って消えていた。
「夢だよな幻覚だよな集団幻覚だよなあはは。」
「・・・。残念だけど目の前にあるものを見てもそういえるかしら。きっと、これは・・・。」
そう言われて目の前を見ると1人、目が潰れている死体が動いていた。冷静に考えると日本は遺体を燃やすから肉体が残っているはずがない。ということは行方不明の死体だと考えられる。
「これが・・・げん、じつ?こんなの。こんな、の。なん、だよ、だよ、ごがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
と言って嘔吐をした俺は真実を受け止められていない証拠だ。それに比べてブルブル震えているだけの美桜は受け止めることができたのではないか?
「やぁめぇろぉ。たぁすぅけぇてぇ!こおんんなあこおとおしいたあくうなあいいよお!!(やめろ。助けて。こんなことしたくないよ。)」
それはこの世に未練を残した人がゾンビになるのではないのかと考えていた僕にとって衝撃的な言葉だった。