1 始めの恐怖
最近続く不可解なこと。それは今から起こる、起こってはならないものの本の予兆であった・・・。
春。それは花粉症である僕にとって1番嫌な時期。だとゆうのに最近は季節が変わらない。5ヶ月ぐらいずっと春なのだ、そうずーーと。だから僕は毎日が嫌だった。
科学者が研究して改善しようとしているところ。今日僕は退院するのだ。記憶喪失である僕がなぜ退院になるのかはじめは理解出来なかった。しかしそれと同時に僕は激しく喜んだ。縛られる生活が終わる事より嬉しいこと・・・そう、この病院にいなくていい事だ。この病院の周りにはたくさんの木があって花粉症である僕にとって地獄のようだった。
記憶喪失。と言っても、常識範囲内のことは頭にある。わからないのは人だ。どれだけお見舞いに来た人を見ても知らない人のように全くわからないのだ。一人を除いては・・・。
「護守 正様お客様がお待ちでございます。」
看護師が案内する先には立ち読みをしている美女が一人立っていた。
「るもまくん。さあ帰りましょう。」
どうやら僕に気づいたらしく本を降ろしてこっちに向く。
「るもまって誰だよ。そじゃあ、帰ろうか美桜」
「守るを反対にしたらこうなるのよ。」
そう言いつつ家に帰って行った時だった。
「助けて。痛いよ苦しいよ。ナンデアナタガイキテルノ?オカシイダロ。シネヨ!」
後ろから少女の声がしてビクッとなった。そのまま後ろに向くと・・・。
人が、それも腐って目が潰れている死体らしきものが。何かを歌っている。
「・・・かーごのなーかのとーりいがー。いついつでーあある。よーあーけーのばーんーにー。つーるとかーめがつぅっぺえた。うしろのしょーめんだーあれ。」
その瞬間ナイフをこっちに向けて走って来た。
僕に向かって。
ナイフが、
僕に