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海神 イリス
そういったのは、金髪の美少女だった。
彼女の名前は、海神 イリス。
彼女は文化祭で行われたミス〇〇の栄冠を獲得するほどの容姿をもつ、いわゆる学校のアイドル的な存在で、そんなみんなの憧れに声をかけられた万智には、現在周囲からのあつい視線が送られている。
その視線は興味からのものでなく嫉妬からのもので、イリスに無理やり手首を捕まれながら連行される万智は背中に精神的な痛みを感じながらその場をあとにした。
学校内を徘徊したあと、到着したのは立ち入り禁止のはずの屋上だった。