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最強ヒロイン ~理不尽に召喚された少女は歴代召喚者達から受け継いだ能力(チート)で無双する~  作者: 橘可憐


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バスルームだと思っていた扉を開けて中に入り、壁にあるリモコンパネルで《全身浄化念入り》を設定し肩幅に足を開き両手を真上に上げて待つ。


ちなみに他には頭部だけの選択も可能で、軽くと通常と念入りの三パターンのモードがある。


するとMRIのような丸い輪っかがグルグルと回りながら上からゆっくり下りて来る。そしてそこから噴出される若干色のついた風が全身を浄化して行く。


顔を通過するときに口を開けると口の中まで綺麗にできて、服を着たままでも服の繊維をすり抜けた風と光が目に見えない汚れや皮脂汚れも落として行き、着ている服までも綺麗さっぱり。頑固な汚れもなんのその。なんと耳の中まで綺麗にしてくれるそうだ。


上から下りてきた輪っかは床に着くと折り返し上まで戻って、全行程二分ほどで何の苦痛もなく終了。

風圧も息が止まるほどでも無いし、慣れないのでバンザイの体勢でジッとしているのがちょっと恥ずかしいというか大変って感じなだけだ。


そして浄化ボックスで全身綺麗さっぱりスッキリさせていて気がついた。歴代召喚者達にこの浄化ボックスの記憶がなかったと言うことは、一般家庭以下の扱いを受けていたと言うことなのだと。なので空腹なこともあって怒りが再燃してくる。


「お腹空いた~」


こういう時は美味しい物でお腹を満たして気分を変えるしかない。怒りに囚われていては自分の時間を無駄にするだけだからね。


自分を幸せにできるのは自分だけ。アイツらにいつまでも不幸な気分にさせられるのはごめんだ。歴代召喚者達のためにも復讐は果たすつもりだけれど、最優先は私自身の自由と幸福なんだから。


ダイニングテーブルに座ると、使用人が料理に被せてあったクローシュのようなものにあるボタンを押した。


日本で見かけた銀色の半球体とは違い半透明で中の料理が見えたけど、きっと用途としては同じだろうと思っていた。


しかしどうやら違ったらしく、私が使用人に何をしたのかと尋ねるように顔を見ると、すぐに終わりますと言う返事。


仕方なく待っていると程なくしてクローシュの色が変わり、使用人はそれを持ち上げて退ける。どうやら料理を温めてくれていたらしく、冷めていた料理から湯気が立っている。なんだか電子レンジより便利そう。


異世界は不便という設定はどこへ行った? まるで近未来にでもタイムスリップした気分で、ファンタジーと言うよりSF感満載。魔法バンザイ。魔導具の発達万々歳って感じで驚きの連続だ。


もっともこの便利な魔導具がいったいどこまで普及しているかが問題なのだろうか。日本でもテレビに冷蔵庫に洗濯機など発売当初は超高級品で、一般の家庭ではそう簡単には買えなかったと言うしね。


そして料理はフランス料理風で、牛肉のトマト煮込み風の何かに白身魚のマリネ風何かとコンソメスープ風何かに白パン。ハイジがおばあさんへのお土産に隠したあのフワフワの白パンと同じだった。


これにもちょっとした感動を覚える。異世界の料理は不味いが定番だったのであまり期待していなかったが、どれもこれも普通に美味しい。ただ、材料がはっきりと何か分からないのであくまでも風とさせて貰った。


だって味が想像と違うというか、牛肉より肉の味が濃くトマト煮込みのような酸味も無く、白身魚の割には弾力がありマリネほど油感は無く、スープはコンソメのようにさらさらなのにポタージュ並みに濃厚と言った感じだったのだ。


もっとも前世でも日本でもそう多くの料理を食べたことは無いので、素材の味でしか判断できないってのもあるし、それに基本日本の家庭料理しか食べたことがないから、何を食べても初めてなので感動が大きく美味しく感じているのかも知れない。


なんにしてもここ王城貴賓室に滞在している間は、少なくとも衣食住に不自由を感じることはなさそうだ。


だが問題があるとすればこの生活に慣れた後の旅だろう。そもそも旅などしたことがまったく無い自分にとって、快適な旅ができるかどうかちょっと心配になってくるのだった。



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