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神々の語り部  作者: 黒奇
3/4

3.船と夢と

先日参加した「コミケ106」にて頒布した自作小説です。


神津島と、私の大好きな黒曜石


これらをPRするために書き始めたものです。


折角なので、この場を借りて定期的に投稿していこうと思います。


遅筆になるかとは思いますが、楽しんでいただければ幸いです。

浜松町 竹芝桟橋 船舶待合所


電車から降りて徒歩約10分。余裕をもって乗る予定の船の待合所についた僕は、受付で船のチケットの発行と記入を済ませ、場内アナウンスに従って、停泊している船の場所へ向かった。

ジェットフォイルと呼ばれる船で、海の上を飛行機のように飛ぶように進むことで高速化を実現している船だそうだ。


窓際の席に着いた後、船内での注意事項や救命用具の使用ガイダンスを聴きながら、早々に瞼を落とした。

ここ数日の準備で少し睡眠不足だったのもあり、思ったよりも騒音だった船の駆動音もあまり気にならない程、驚くほど早く、ストンと眠りに落ちていった。




―――夢を、見た気がする。

       誰かと、  話を  している夢を


何故 か ナツカシイ よう な


              でも 少し  サビ しい  ような 


  『き・・・かい?   あ・・までへ・・・しを さ・・なさい』


男の  人 ?  でも  髪が  長い し 女の  人  かも   ?

それに  声 も  よく  聞こえ   な


『す・・いと・・・ている だが、こ・・え・・だ』


   なにか   謝って    いる?     なぜ?



 『『・・・ こ・・の運命さだめに向き合ってくれ』』




瞬間、僕は身体を震わせて飛び起きた。

何やら、変な夢を見ていたようだ。

でも、以前偶に遭った、霊由来の悪夢ではないようだ。殆ど内容は憶えていないが、不思議とそんな確信が持てた。

最後に聞こえた、さだめって・・・・なんだろう?


『まもなく、神津島、前浜港に、到着します』


船内のアナウンスが、島への到着を告げる。

どうやら丁度よいタイミングで目が覚めたようだ。っというか、4時間以上も寝てたのか僕。今晩寝れるかな・・・・。

そう頭の中でボヤき、手荷物の確認をしながら、先ほどの夢に関する疑問は、早々に彼方へ忘却していった。



その頃、島に向かう船は、2つ山のある小さな岩島を横切っていた。その島の崖に埋め込まれたようにして立つ鳥居と社の前で、首に光沢のある黒い石で出来た、石器のようなネックレスをぶら下げた浅黒の少年が立っていた。そして、無人島を横目に神津島へ向かう船に目を向けていた。




まるで、中の特定の「何か」を見据えるかのように。



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