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今日もこうして嘘を吐く

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

私の日常はこんな感じです。

大半の精神状態が芳しくないので、時折おもくそ小説に辺り散らします。

私の人生さは、月のものに支配されている。三日目くらいから二日目くらいまで絶好調。人生全てが薔薇色。しかしその絶頂を超えると、鬱々とした毎日が待っている。

偉大な先輩と自分を比べ、存在価値を見い出せず、人の低めの声に過敏に反応し、些細な事に対しても文句を垂れる。クソである。こんな私も、月のものも、全て、くたばってしまえ。


そんなクソみたいな精神状態で、彼と会うことになった。私の使命は苛立ち隠す事。当たらない事。何言われても数秒考えてから発言、行動する事。今日も乗り気じゃねぇけど乗り切るぞ。

待ち合わせ場所に来ると、彼が先に待っていた。何度か時計を確認して、考える様に辺りを伺っている。少し心配そうなのはただの気の所為だと思いたい。思いたいけど。

時間ミスった? 実は遅刻していた? だったら連絡入るはず。だったらなんで?

「あぁ、いた。随分と早かったね」

穏やかにそう問い掛けられて、開き掛けた口を閉ざす。

私よりも早い君が何言ってやがるの? 何それ皮肉? 嫌味なの?

そこまできっと考えてない。大丈夫。たまたま電車の乗り合わせが早くて、たまたま私より早く来ただけ。でも前もこんな感じだった。もっと早く出ないと。

そんな言葉をごくりと飲み込んで、務めてゆったりとした口調で、返答した。

「君の方が、ずっと早いよ。待たせた? 前もそうだったし、私も気を付けるよ」

でも多分、次も同じ言葉を返すんだろう。私は成長しないから。

「楽しみだったから。あと今日はたまたま早く着いただけだよ」

アロマの様なふわふわとした雰囲気が辺りに充満する。

多分、嘘は嘘は吐いてない。本音で物を言っている。良い人だと思う。だからこそ、自分の二枚舌が忌々しい。何故、彼の様に心から喜べないんだろう。

それからはずっと、こんな感じだった。泣きたくなる度に、トイレに駆け込んで、瞼が腫れない程度に涙を拭き取って、何食わぬ顔で彼の元に戻る。その繰り返し。理不尽な事を言うと、今だけは男性陣が羨ましい。こんな風に振り回されな彼らが羨ましい。男性の体は分かってないけれども、ここまで酷くは無いんだろうと思う。

今日という締め括りに、観覧車に乗ることになった。狭いゴンドラの中に二人きりになって、今日という何でもない日の話をする。

「熱帯魚が綺麗だった」

「そうだね。水槽の水を見るのが好きなんだ」

人の頭で見れなかったよ。

「レストランの食事が美味しかった」

「コンセプトに合っていたよ」

何度、胃がむかついて、戻しそうになったか分からない。

「今日、君に会えて良かったなぁ」

「……」

良くないよ。ずっと何かに苛立って、自己嫌悪に陥って、楽しむどころじゃなかったよ……。

トイレに駆け込みたい。子供みたいに泣くことは出来ないけど、引き篭って鼻かみたい。でもここは小さなゴンドラの中で、逃げ場なんてなくて、だから我慢するしかないのに。

「どうしたの?」

我慢出来なかった。忌々しい。忌々しい。忌々しい。こんな状態で彼に会っている私が、死んでしまいたい程忌々しい。くたばってしまえ。

「帰りたい……今すぐ帰りたい……」

情けない。あと少し頑張れば、隠し通せたのに。荒れ狂う感情の荒波を押さえ付けて、さっきと変わらない様に返すつもりだったのだ。でも零れたのは拒絶の言葉で、相手を傷付ける言葉で、だからもう、やぶれかぶれだった。

「楽しくなかった?」

貴方が悪い訳ではないの。全然、そんな事はないの。だから悪いのは私なの。こんな体に生まれ着いた私なの。

「……ごめんなさい」

この場から逃げたいなぁ。ここから飛び降りれば死ねるかなぁ。そんな事を考えながら俯いていると、そっと肩に何かが触れた。彼の指だと気付くまで、そう時間は掛からなかった。

「僕はとても楽しかったよ。君も楽しんでくれていると、そう思い込んでいたから。でも……」

もう、良いだろう。私の使命は終わった。彼が楽しいと言ってくれた。それだけで良い。

「うっ……うぅ……うっ」

それからは小さなゴンドラが頂上に着くまで泣いていた。我慢の限界だった。彼は酷く困惑しながらも、腕を擦るのを止めなかった。

泣きじゃくる事も、瞼を擦る事もしなかったので、精神の安寧は比較的早く訪れた。これなら地上に降りた時、何食わぬ顔で帰ることが出来るだろう。彼の面子を保つ為にも、それだけはしっかりしなくては。

「ごめんね。今日、全く君の気持ちを汲んでなかった。勝手に一人で楽しんでた」

「君が楽しいって言ってくれたなら、それで良いよ。泣くの許してくれたし、それだけで嬉しいよ」

その為だけに、私は全神経尖らせて一緒に過ごして来たのだから。むしろ最後に泣くのを許してくれた時点で、十二分に私の気持ちを汲んでくれた。もうそれで良い。

「また、一緒に過ごしてくれる? 今度はちゃんと気を使える様に頑張るから」

「良いよ……そんな事しなくて……」

それから今日あった私の精神状態を細かく聞かれた。嘘を吐けなかったので、比較的本音で話してしまった。それでも彼は笑ってくれていた。良い人だと思う。

年齢指定したので、容赦なくいきます。


歳を重ねる毎に、生理によって振り回される。

まぁ、心身共に容赦なく痛ぶって来るのですが、代表的にはこんな感じ。


・大抵は何かに苛立ってる。

・自分と自分ではなく、人と自分を比べて自己嫌悪。

・希死概念に追われる。

・食べ物の匂いを嗅ぐと、戻しそうになる。

・過度に集中すると倒れかける。

・三大欲求に奔放になる。


小説には毎度当たり散らすので、( 'ω'ウソダ)と思われてそうですが、この小説の様に、周りの女性達と同じように、上手く誤魔化せていると思いますよ。

でもこれは私のあるあるネタなので、他の女性にはもっと別の返答があると思います。


身近な人が『女性の体ってよく分からない( 'ω')』と仰ってたので、参考になれば良いなと思います。


彼もとても優しいですが、彼女も優しいです。

彼が『今日とても楽しかった』と言える位には、自分を制御出来ています。

誰かに当たっていたら、『楽しい』という気持ちから遠のくと思うので。

最後には限界突破して泣いてしまいましたが、毎回がこうじゃなければ良いと思います。

毎回だと、相手が病むので。


大事なのは、互いが互いに気持ちを汲んで、折り合いを付ける事だと思いますよ。

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