後悔
DVDを観た。
大変人気のラブストーリーで、原作がミリオンセラーにもなった超話題作だ。
上映が終わり数ヶ月が経つ今でも、時折そのタイトルを耳にすることがある。
高校生の時 原作を図書室で借りてみたが、普段本を読まない私は、やっぱり飽きてしまって、返却期限と共に返してしまったのである。
そこまでの話題作なら観てみたいな、とか
原作も借りたはいいが、読まないまま返したもんな、とか
元彼が好きだって言ってたな、とか
色々なことを考えて、これを借りた。
観終えた私に残ったのは、
後悔
だった。
作品が悪いんじゃない。
お涙頂戴の薄ら寒いハッピーエンドじゃなかった。
ほんとうにうまく作り込まれていた。
切ないラストではあったが、見終えた感想にふさわしいのは、「とても素敵なラブストーリーだった」といったものであろう。
私の後悔は、あの時、図書室で原作を借りた時に、きちんと読んでいればよかった、ということである。
もしくはせめて、上映中に映画を観ていれば。
そうすれば、彼の伝えたかったことがわかったのかもしれない。
そうすれば、自分の本当の気持ちに素直になれたのかもしれない。
そうしていたら、別れずにすんだのかもしれない。
後悔は、先には立たない。
もう、全部 遅い。