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BUDDY IS JOKER   作者: gatagata
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第1話 始まりの朝

開いていただきありがとうございます。実質的には第1話です。

  「おい、(りょう)! 早く起きろ! 遅刻するぞ!」


  俺の名前は大柴(おおしば) 大翔(だいと)。今、目の前でもう朝だというのに寝息をたてながら寝ているこいつは、俺の幼馴染の水倉(みなくら) (りょう)だ。


 こいつは、父が日本人で母がロシア人のハーフだ。 ハーフだけあって透き通るかの様な白い肌と髪をしていて、且つ緑がかった青い目宿していてまぁー見事にイケメンだ。そして、とてもスポーツをしている様には見えない細い体…。ぶっちゃけめっちゃモテる。逆にモテないはずがない。


  俺は、その細い体を全力で揺すって起こそうとしている。何故こんなにも焦っているのか、それは今日が高校の入学式だからだ。


  俺たちの今日から通うことになる下羽(しもう)高校は、電車と徒歩で45分程の距離にある。しかも、あと30分程で電車が来るのにこいつはまだ寝ている。焦るのも無理もない。


「今、何時ー?あっ!(しょう)ちゃんどうしたのー?」

 やっと目を覚ました幼馴染はまだ、眠いのか目を擦りながら体を起き上がらせる。


  翔ちゃんというあだ名は、小学生の時に同級生から「だいしょう」と漢字を読み間違えられたのがキッカケでそれ以降ずっと呼ばれている。釈然としないけど、指摘するのも面倒だからほっといている。


「7時だ。それと『どうしたの?』じゃねぇよ!今日は、入学式だ!いい加減起きろ!」

「あー、確かそんな感じだったけー?ごめんごめん。」

「あーもういいから早く支度しろ」


 笑いながら返ってくる声に自分は、半分は怒りもう半分は呆れ、2つの感情が入り混じった溜め息をすることしか出来なかった。


 ――――――――――――――――――――――――――


 朝の通勤ラッシュで混み合う電車の車内でとりあえず間に合って良かったとじんわりと滲み出てくる額の汗を拭きながら安堵していると、涼が唐突に話しかけてきた。


「また同じクラスになれるかなぁ?」「涼はそろそろ自立したほうが良い」と少し突き離す。


  こいつは、ハーフのイケメンで成績優秀でおまけに運動神経抜群ときていて相当モテる。だがしかし現実は、俺らがいないと何も出来ないダメ人間なのだ。いわゆる残念イケメンだ。だから、すぐに俺たちを頼ろうする。そんな感じで電車の中では、他愛の無い話が続いていた。


  電車から降り、スマホをかざして改札を抜けて駅から出ると心地良い風が吹いた。そして後から、少し潮の香りがした。隣にいた涼は「海だー!」と子供のようにはしゃいでいた。


  目の前の坂を登った先ににある校舎、あれが、俺たちの入学する私立下羽高等学校だ。


  下羽高校は、そこそこの偏差値とスポーツに力を入れていることで有名だ。特に水泳や陸上、野球部なんかは、ここ数年の千葉県内の大会では常に上位にいる。サッカー部は、県内では3強と言われとても強い。


 そして何より有名なのが二階から上の校舎からは海が見えること。ドラマの撮影でも使われたことがあるらしい。


 駅から出て来た同じ制服の人達の流れについていき、道の端に植えられている桜の木がからひらひらと風に吹かれて散っていく花びらを横目に見ながら坂を登って行く。次第に校門が見え来た。校門の前で写真を撮る親子の姿も見えた。やっと長い坂が終わり、学校に着いた。少ししんどかった。


時間を確認すると玄関が開くまで五分以上あったから、二人で歩きまわっていると背後から聞き覚えの無い声で話しかけられた。


「やっと見つけた…。君、東中の大柴君と水倉君だよね?」



最後まで読んでいただきありがとうございます。是非ご感想を聞かせてください。次回は、「知らない人」編です。

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