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葛木裕美の天国と地獄の旅行話  作者: 鉄道1014
第1章 彼氏に会う前の一困難。
2/7

1話「楽しみの前の決戦直前‼」

8月10日




 明日から彼氏の元へ行くことが我慢できずにうずうずしているのが、今日の朝からの私の様子だ。


 再会が楽しみすぎてしょうがない状態なのだ。


 今は、今日の仕事の中で一番難関な人のところに行く最中だ。


 その人の名前は、杉並さん。かなりのご年配だ。


 奥さんは聞いたところによるとかなり前に他界。子供は、養子が一人いるが今まで病院に来たことがない。少しやせてはいるが、しっかりとしたお爺さんだ。最初のイメージ的には、ここまで厄介な風には思わなかったしか言えない。本当に普通の隠居したお爺さんという形に見えた。




 背中全体のヘルニアの病気を患って入院しているが、手術の話もないし、特にリハビリ以外の、治療がしていないのは病気の元々の特徴だからまあ、わからなくはないけど、だが、看護士・看護婦のグループのお話によると、ここ数年ずっと入退院を繰り返しているみたいだが、どう見ても、病気はヘルニアではないらしい。




 先生の診察の時だけ仮病を偽っているのではないのかという話が出ているぐらい元気がいい。




 一番そう思えるのは、私たちとの会話の時だ。


 どう見ても、病人の会話ではない。




 かなり喋りがうまく、笑わせることができるみたいなのはいいのだが、それを時間稼ぎに使って、リハビリ等をさぼっているのが毎日だ。




 そして今日も、恐らく杉並さんはさぼろうと企んでいる。


 だけど、私は今日、杉並さんに勝てる自信がある!




 でも…昨日のリハビリ中に、「明後日から、彼氏に会いに行く~」と、うっかり漏らしてしまった…。




 杉並さんは、いい【ネタ】をもらったと思い、次から次へと質問の嵐だった。 


 私の性格上、すぐに顔に出てしまうので、しまったな~というのが、分かってしまったのだと思う。




 それでも、頑張りますか!彼氏に会うためにも‼

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