ステータス確認
私は自分のステータス表示の前で悶々としていた。
名前:ミヒノ
種族:ホムンクルスLv32
職業:【多種武器使いLv1】
保持職業:【錬金術師Lv20】
ステータス:
HP:103
MP:706
STM:206
STR:52
VIT:5
AGI:5
DEX:60
INT:55
MND:38
LUK:20
ステータスポイント(0)
ユニークスキル:【天血万有】
セットスキル:【投擲Lv43】【硬化Lv28】【運搬Lv36】【錬金Lv36】【武器庫Lv24】【解体Lv18】【―】【】
控えスキル:―
スキルポイント(14)
称号:《七大罪:暴食》《覇者:始まりの国》
今の始まりの国はどこも人であふれかえっているのでリュースさんの武器屋の前で自分のステータスを確認している。ここには人っ子一人いない。大丈夫かな店前なのに。それは私の考える事じゃないか。さて死の山脈に行く前に色々確認しているのだが…
まずステータスが異常だ。ローゼ様から左手貰ってからDEXとINTが跳ね上がった。レベルアップで貰ったステータスポイントを全てSTRに振ったにもかかわらずだ。相変わらずの紙装甲亀速度だがそんなの関係ない。あとLUKはいつの間にか上がっていた。リアが普通は上がらないなんて言ってたけど、どうして上がったのだろう。
次だ次。さっき冒険者ギルドで職業を変更してきた。冒険者はレベル20でカンストして【多種武器使いLv1】になった。色々あったが私の戦闘スタイル的にこれが一番かなと。射撃手も良かったんだが将来の可能性も込みにしてこっち。
次はと…ユニークスキルにはレベルがないのか。これレベル高いスキルをユニークスキルに消費するの勇気がいるわね。古参の人とか適当にレベル1二つを消した方が強い気がする。
「リアはユニークスキル決めたの?」
「それが迷ってまして…ヒノはどの二つ選んだんですか?」
「ん?言ってなかったっけ。私は【血流操作】だけ。」
「えーっと。一つだけってそんなことは不可能なはずですが…」
「いやスキルの神様ならユニークスキルの事も分かってるんでしょ?」
「ええ。大体把握してます。でもそれはプレイヤーにユニークスキルが配られる前の話で、さらに言えばユニークとは世界に一つという意味ですからね。二人のプレイヤーが同じスキル二つを消費しても別のユニースキルになるのでしょう。もう少しすれば私の知らないユニークスキルでこの世界は溢れていくと思いますよ。」
そういえばリアの知ってるユニークスキルは高位モンスターか高位NPCのものだったか。なるほど新たに生まれるユニークスキルはリアも知らないのか。
「それよりどうやって一つだけ選択なんてできたんですか?私の知ってるユニークスキルは全部二つ消費してましたが…」
「ああ。種族レベルが上がってセットスキルの一つが【】になったからそれを選択できたんだよね。リアもできるはずだけど…」
「……本当ですね。というよりこれはおかしいです。………。やっぱり…ヒノ、セットスキルの一つを空欄にしてもらえますか?」
「ん?いいけど。」
私はセットスキル欄を操作する。
セットスキル:【投擲Lv43】【硬化Lv28】【運搬Lv36】【錬金Lv36】【解体Lv18】【―】【―】【】
控えスキル:【武器庫Lv24】
スキルポイント(9)
あれ?【―】が一つ増えてる。それよりさっきから気になってたけど【―】と【】は違う?
「空欄の表示の仕方が違いますね。一度埋めたことのあるスキル空欄は【―】になるようです。そして今試したんですがユニークスキルにおいて【】は消費出来て【―】は消費出来ません。」
「へぇ。ってユニークスキルって本来は種族レベル100にならないと貰えないんでしょ?レベル50でセットスキル10枠埋められるのにレベル100まで埋めなかった奇特な人間しかスキル一つ消費できないってこと?」
「もしくはレベル50以下でユニークスキル貰った特異な人ですね。それでも二つ消費しろって言ってるのにわざわざ一つを空欄にするのはヒノくらいじゃないですか?」
「試したらできちゃったんだもの。これはやるしかないでしょ?リアも悩んでるなら空欄消費してみれば?私と一緒で。」
「ヒノと一緒…分かりました。では【スキルスロット】だけでやってみますね。……。おー面白いスキルになりました。」
リアの前にあるARウィンドウを覗こうと背伸びする。リアに微笑まれながらウィンドウを動かしてもらった。くッ。どうして私の身長はリアル準拠なんだ…
【禁科玉条】
また四文字熟語。そして当て字。金が禁になってるな。ルビ英語がデフォなんだろうか?アカシックレコードの書き換えって大層なものだなあ。
「【スキルスロット】とは別物になってますね。今回はスキルを登録する形式です。二つの能力がありますね。一つは登録したスキルを自分で使う。もう一つは登録したスキルを認識したフィールドで使用禁止にする。端的に言えばこんなところですか。」
そう言ってリアは二つの本を浮かばせた。白と黒の豪華な本がリアの目の前を漂っている。白は金糸で黒は銀糸で装飾されていた。表示された詳細を見る。種族レベルが上がるごとにランダムにスキルを一つと自分の選んだスキルを一つを両方の本に登録できると。今までと違って複数のスキルは使えないが制限時間が無くなったみたいだな。この認識したフィールドの範囲がよく分からないが視界だけじゃなくて感知系スキルも適用されるなら脅威だな。
リアはさっそく種族レベル分のスキルを登録しているみたいだ。一度登録したら変更不可だから慎重に選んでいる。
「登録できるスキルもまだ制限があるようですね。基本スキルは全部あるようですが進化スキルや派生スキル、ランダムスキルはあったりなかったりです。いやこれは私が登録したスキルに関連したスキルが解放されてるようです。なるほどなるほど。使いたいスキルと禁止したいスキルの両方を考慮しないとですね。魔法は全種ほしいですがまだ無理ですね。武器系スキルを禁止するのはどうでしょうか。あー初めは32も選べると思っていたのに今じゃ32にしか選べないと考えてしまってます。」
ありゃーリアがスキルの世界へ旅立ってしまった。あとあなたスキル何個持つ気ですか?ランダムでももらえるってことは今の所8+32+32=72?欲張りすぎじゃない?
「このユニークスキルでも魔石にスキル封入できるみたいですね。封入されるスキルレベルは種族レベルに依存してるようです。これで今まで通り戦えそうです。」
「(個数制限はどこ行った…)そ、それは朗報だね。私もいろいろ味を占めちゃってたから。付与魔法なしじゃあ生きられない体に…」
「ちゃんと【雷魔法:付与】は登録しましたから魔石作りますね。」
「ありがとーリア!それにしてもスキルか。私もセットスキル二つも空いてるんだよね。そういや【暴食】だっけ。称号と一緒に取得可能スキル欄に加えられたのがあった。リアは?」
「私も称号と一緒に貰いました。というより称号の効果で取得可能になったと言うべきですね。【暴食】は強力なので取る予定ですよ。」
「じゃお揃いにするか。それっと。」
「ヒノとお揃い…いいですね、私もっと。」
スキルポイントを5消費して【暴食】を取得した。
するとリアの左太ももが光り出して肌に模様が浮かび上がる。光が収まるとそこには魔法陣の中に今にも襲い掛かろうとする狼が影絵で描かれていた。
「リアのそれって…」
「ヒノにもありますよ。デフォルトでは右肩だったはずです。」
「ホントだ。」
慌てて顔を向けると私の右肩というより二の腕の上の方にリアと同じ模様が書き込まれていた。ってデフォってことは場所変えられるのか。【暴食】の詳細欄を見ると確かに刻印位置の再設定ってのが出た。どこでもいいから放置で。
【暴食】
MPを消費して体と装備に黒色のオーラを付与する。触れたものの耐久を消す。
「あの犬っころと同じ感じか。耐久を消す。何度聞いてもえげつない。」
「誰が使っても強力なスキルですからね【暴食】。まぁ強いのは使われた私たちが一番よく分かってるので何とも言えませんが。」
「一発喰らったら部位欠損とか今思えばおかしい。」
毎回体の一部が無くなったり動かなくなったりする地獄めぐりはもう忘れよう。大体一人でどうこうできる代物じゃなかったんだ。
「空いたスキルのもう一個は【魔力制御】【魔力感知】【隠形】かな?どれにしよう。」
「感知系や隠形は私のユニークスキルで取りましたからいりませんよ。使うときは魔石を貸しますし。」
「リアさまさまだね。じゃあ消去法で【魔力制御】。【暴食】ともユニークスキルとも相性良さそうだし。リアもスキル決めた?」
「はい。大丈夫です。では出発しましょうか。」
こうして私たちの死の山脈までの強行が始まった。
―――――――――――――――――――――――
名前:ミヒノ
種族:ホムンクルスLv32
職業:【多種武器使いLv1】
保持職業:【錬金術師Lv20】
ステータス:
HP:103
MP:706
STM:206
STR:52
VIT:5
AGI:5
DEX:60
INT:55
MND:38
LUK:20
ステータスポイント(0)
ユニークスキル:【天血万有】
セットスキル:【投擲Lv43】【硬化Lv28】【運搬Lv36】【錬金Lv36】【武器庫Lv24】【解体Lv18】【暴食Lv1】【魔力制御Lv1】
控えスキル:―
スキルポイント(6)
称号:《七大罪:暴食》《覇者:始まりの国》




