【政府発表】元総理、親善活動中の負傷
「三十八度線、韓国・北朝鮮の非武装地帯、
板門店近傍に新設された親善施設
「十星園」の名誉園長、凪俊明・元総理は、
一月二六日、未明、
事故により、現地で重傷を負われました。
現在、我が総力を挙げて治療中ですが、
未だ意識不明の重体です。
朝鮮半島の緊張を緩和すべく、
彼の地で活動を始めた矢先の出来事でした。
その志を、無にしたくはありません。
彼は傷ついた直後にも、
戦争が始まらないかを心配していました。
眠っている今も、きっと
世界平和を願っていると思います。
ですから、私、高天原則人は、
彼が生きている限り、
あくまで平和的解決を追求します。
そして
治療の詳細は明らかにできませんが、
彼は今、確かに生きているのです!
彼の生存は、平和の継続…
彼の復活は、極東平和の実現…
彼がまた私たちの前に現れる事…
その願いと祈り自体が、
平和への祈りそのものにすら思えます…
彼の再起までに平和を実現したい。
彼との約束通り、
〝平和以外の選択肢がなくなる〟まで
頑張り抜く所存です!
世界中のみなさん、力をお貸しください。
また、米国には臨戦態勢の解除と、
いま少しの猶予をお願いいたします。
彼の志を、無になさらぬよう、
重ねて、伏して… お願いいたします。
お聞き届け下さらない…
なんて事はない…
ですよね?」
二〇X八年一月二七日、十二時〇五分。
高天原則人、公式発表。




