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[編売新聞 二〇X七年七月六日 号外]
「立法委託法案」の国民投票、
賛成多数で可決に!
賛否両論の議論が渦巻く「立法委託法案」だが、その是非を問う国民投票が本日実施された。インターネットを併用した直接投票の参加率は驚異的で、有効票は実に九六%。うち、七七%が賛成票、一二%が反対票で、賛成多数により可決という結果になった。
「丸投げ法」と揶揄され、「実現はナンセンス」とアナリスト達が口を揃えた同法の実施はこれで確定し、行政に続いて立法の権限もAIに委ねられる事となった。主要先進国かつ自由主義国家が独裁政体を取るのは、第二次世界大戦後では初めてではなかろうか。
国家上層部にある人々にとっては事実上の不信任となり、国会もこれまでの形での存続は出来まい。それぞれの去就についての会見が今後しきりに行われる事になるだろう。
「タッキー総統万歳!」という若者の先走った歓声をどう捉えるべきか、未だ判断はつかない。
[編売新聞 二〇X七年七月六日 号外]




