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国家運営はもうAI丸投げで良んじゃね?  作者: 八和良寿[Yao Yoroz]
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【こらむ】「最強通訳」の秘密




外国人観光客に「最強(BB)」と評されるナミの通訳には、

秘密…というか欠かせない機器がある。


それが汎用説明器(プレゼンター)だ。


機器内容は、平たく言うとバイザーつきヘッドホンで、

眼鏡の上からでも装着可能。


内側が高輝度のプロジェクタになっていて、

視界に映る物に、リアルタイムでコンピュータ表示を

重ねる事ができる。


ナミの有料同時通訳を契約した利用者(ユーザー)には

汎用説明器(プレゼンター)がもれなく貸し出され、

国内旅行が始まると同時に無線でつながるようになっている。


これが始まると、

「日本で見る風景すべてに自国語の小さな字幕がついた状態」

になる。

(視野角・頻度は調整可能で、観光の邪魔にはならない)


拡張現実(AR)の応用により、

交通標識から店の看板、お品書きやラベル表示、

果ては本の中身ですら読めるようになるのだ。


「いろいろ整ってなくて、わかりにくい」と言われた

日本の表字(サイン)問題は一掃され、

「日本人が体験している事のほとんどは外国人でも体験できる」

ようになった。


そして、そこで生じた疑問や質問には

ナミが口頭で答えてくれる。


特に、言葉の壁が大きく影響する、

買い物や体験教室等の料金交渉にも入ってくれるのは

大きい。


このおかげで外国人は気持ちよく観光消費ができ、

口べた・交渉べたで機会損失していた観光地にも

多くのお金が落ちるようになった。


エキゾチックで、外国人の多くにリスペクトされている

日本文化が存分に堪能できるようになった事で、

日本に訪れる外国人は増え続け、

ついに延べ年間入国者数は日本の総人口を越えた。


今や、内需の大きな支えになった

こうした「通訳産業」はナミ抜きには語れない。


二〇二〇年東京オリ・パラでも、

その威力を遺憾なく発揮するだろうが、

その前に汎用説明器(プレゼンター)自体が

世界中で普及すると見る専門家もある。


既にApple、Googleを越えたSHG(サーヴァント)の、

次の目玉商品(キラーコンテンツ)として期待は尽きない。



[月刊「AI好会(あいこうかい)」十一月号。

 同名の特集記事より抜粋]




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