表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
国家運営はもうAI丸投げで良んじゃね?  作者: 八和良寿[Yao Yoroz]
30/93

рукопожатие 〜握手〜 ⑥




「取引相手とは戦わない方がいいに決まっている。

 なのに、心の底ではどうしても信用できない…

 それが当然だ。

 そう思っていた、ずっと」



大統領がぽつりと呟き、

そして続けた。



北領(ここ)での取り組みを、貴国に持ちかけられた時は、

 正直、信じられなかった。

 裏の魂胆を疑いさえした。


 何よりもまず、良好な協力関係を目指して行動する。

 そのために二国間の領土問題を棚上げ、共有するなど、

 あり得ない、考えられない譲歩だと。


 しかし…」



後を引き継いだのは市長だった。



「初めてみれば、信じられないほど上手く行った。

 今となっては、他の選択肢など考えられないほどに」



「“損して得取れ”…

 我が国、先達の知恵です」



タッキーが受ける。

市長は苦笑した。



「共同統治の結果、我々の恩恵も計り知れない。

 当方住民の信頼感はうなぎ登り…

 我々だけの統治では到底望めない。


 今や、そちらが統治しているようなものだろう…」



「それは誉めすぎでしょう…が、

 “北”でもそうなるよう最大限の努力を約束します。

 もちろん…」



タッキーが受け、続ける。



「立場上、米国の顔を潰すわけには行きませんので、

 秘密裏に。

 言うまでもなく、ご両国への迷惑が最小限になるよう、

 鋭意努力いたします。


 お願いしたいのは…



 我々が“北”に噂を流した後、

 それを(ただ)された時に、否定しないで頂きたい。

 肯定する必要もありません」



「ふむ…

 交渉の前準備は、それで十分だと?」


と大統領。



「たぶんそれで、世界中を巻き込んだ禁輸制裁よりも

 “北”を揺さぶれるのではないでしょうか?」


「たしかに」


一诺(イーニュオ)



「だが…先ほども言ったように、

 四面楚歌で正気を失ってるかも知れん相手に、

 果たして通よ…」


そこまで言った大統領は、ギョっとして言葉を切った。



信じられない!

俊さまっ!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ