核実験、ヤバいわね〜〜!?
「ミサイルの次は核実験?
“北”元気スギじゃね?」
最近テレビはその話ばっかだけど、
あたしにゃよくわかんない。
「ま、情報収集できて、ありがたいケド」
とナミ。
「ん? どゆ意味?」
「保有国、核実験しなくなって久しいもん」
「ふうん」
そんなもんなんだ。
核って〝とっても危ない武器〟って以外
マッタクわかんない。
「収集できっと、どうなんの?」
「ツッコんだ対策ができる…カナ?」
「対策って?」
「迎撃とか、経済制裁とか、禁輸とか…」
「ニュースで言ってるヤツ?」
「まぁね」
「あと、密輸とか、浸透とか」
「気のせいか、さっきのよかアブなくない?」
「そう?」
「〝国際連携で圧力〟とか足並み揃うワケないし、
あの手合いは締めつけっと逆効果だしねぇ」
「そんなモン?」
「まぁね。
脅迫よか懐柔のが効くわさ」
「そうなん?」
「たぶん」
「ソレ、VGから国民に説明はないの?」
「不安、煽るだけっしょ?
ただでさえテレビが煽りまくってるし。
頼みもしないのに」
「ソッチは? 抑えないでいいの?」
「どうせムダっしょ?
人の口に戸は立てらんないし、
ネット時代だから余計ムリ」
ナミがため息まじりに言う。
「隠してバレたら、タチ悪りぃからテキトーに流す。
一回聞いてスグ忘れた方が、精神衛生上ずっとイイし」
「そんなカンタンに忘れる?」
「忘れる忘れる。
みんなマズい事はスグ忘れっから。
遊梨子とか三歩歩けば忘れるっしょ?」
「感じ悪ッ!
ひょっとしてバカにしてる?」
「それ以外に聞こえた?
ゴメン、口ベタで。てへぺろ」
「ムキ〜〜〜!!!」
クッションにスマホを投げつける遊梨子は、
ドア陰から様子を窺う人影に気づいていなかった。
「遊梨子だと思って、
ヤバい情報ダダ洩れですわね、ナミ。
でも、私の立ち聞きも気づいてますわよね?
信用されてるのか、舐められてるのか、
測りかねますわ〜」




