第漆話 12月19日 其の漆
「そういえば賞金ってどうなるんだ?」
「どっちが殺しても二人に山分け。どっちかが殺されても生き返ったら殺したプレイヤーに賞金はでない。」
「ペアを組んだ方が有利じゃないか。」
「でも交渉時にリスクが発生するから現実的ではない。私たち以外には少ないと思う。おしっこを見られてラッキーだったかも。」
「え………………」
なんちゅーことを言い出すんだこいつ。
「……………………」
言ったほうも恥ずかしがっていては救いようがない。
「ケホン。まあ大丈夫ってこと。」
「そ、そうか。で、どうする?」
「どうするって何が?」
「俺もざっくりルールに目を通したが相方が死んだっていうのは実際見ないとわからないだろ?ならば死んだ相方を生き返らせるには常にお互いが目の届く範囲にいなければならない。声を出さずに殺される可能性を顧慮すると同じ部屋の中にお互いがいるのが望ましい。」
「その通りだけど、なにか?」
「だ、か、ら、寝るときはどーすんだよ!」
「あ、…………………………」
そう、夜中こそ一番警戒しなければならない。不意討ちは一番危険だ。それこそペアを組んでいるのだからローテーションでどちらかが常に起きているのが一番安全。しかし寝る部屋が違うと片方が殺されてもわからない。死後どのくらいまでに生き返らせなければならない等の表記は無いが、すぐでないといけないという可能性もある。そしたら同じ部屋で寝なければならない…………高校生の男女が。
「…………………帝の手足を縛って目と鼻と口と耳をガムテープで塞げばいいだけ。」
「アホか!」
「だって乙女が自分を慰めるところを見られるわけにはいかない。」
「…………ゴクリ」
「あ、もっと簡単な方法がありました!帝のアレをここにあるサバイバルナイフで………」
「やめれ!」
「冗談。大丈夫慰めないし慰めるときはトイレかお風呂でするから。」
「結局するのかよ……」
「当たり前でしょうが。あなたもするときは私の半径一万光年から離れたところでやってよね。」
「それって光と同じ速さで動いても死ぬまでに離れられないぞ。」
「光の速さを越える物質はこの世に存在しないけど。」
「知ってるわ。何、お前は俺にするなと、そういいたいのか。こんな美少女と同じ屋根…………あ…………」
やってしまった。また口から本音がこぼれた。
「………………………………ポ」
案の定羅優は真っ赤だ。男子でも言うのを憚るような単語は平気で口にするくせに、こういうところで幼さを感じる。そのギャップに萌える………というのは口に出していないようだ。
「すまん、本音がこぼれた。」
「………………バカ」
「いや、デリカシーにかける俺も俺だがバカと言うほどでもないだろ。」
「……………エッチスケベ変態ロリコン貧乳好きおしっこ星人オナニート」
「……………」
「テクノブレイクで死んでしまえ。」
「あの……………グサッと来るんですけど。」
「…………………フン」
なんで怒っているのだろうか?
きました!
連載一ヶ月です!
今までどうもありがとうございました!
ミヤziiさんの次回作にご期待ください!
嘘ですまだ続きます。
にしても早いもので連載が始まったのが夏休み明け9月8日。その間に色々なことが………あんまり無かったです。まあでもここまでお付き合いくださりどうもありがとうございました。おかげで国語の成績が上がって………いませんでしたね。でも書く力の項目はAでした。テストはアレでしたが。まあこれが七話目。序を合わせると8話ですか。少ない気もするし多い気もしますね。あ、ラッキーセブンですね。ちとハッピーです。話がそれました。でもありがたい限りです。この場を借りて、このサイトに投稿することを勧めてくれた友人に感謝を。読んでくれた皆さんに感謝を。ということでGOM七話でした。もしかしたら近々短編を一本書くかもしれません。塾の宿題しだいです。どうかお楽しみに。感想もお待ちしております。活動報告のコメントも並びにお待ちしております。