第弐話 12月19日 其の弐
壱話出して気がついたら日付がかわってるΣ(゜Д゜)
さてどうしたものか。ゲームは一ヶ月続くと言っていた。ならば食料が足りない。話によればコンビニもあるそうだ。ただし買うのにはお金がいる。見たところ財布は見当たらない。ならば電子マネーだろうか。一億円という大金を運ぶのは大変だ。スマホの電源を入れる。ロックはかかってない。一瞬暗証番号解読が最初のミッションなのかと考えたがそんなこともなかった。ホーム画面が表示され、上の部分に
[奈落寺 帝18歳 男 B型 ]
と表示されている。
本名、年齢、性別、血液型。すべて俺と同じ、つまり俺の個人情報だ。血液型が表示されているということは輸血をする場合があるということだろうか?ならば血も普通に出るだろう。にしてもどこからこの情報が?……
次にマネーアプリというものを開いた。
[マネー 10,000円]
という表示に電卓がついているというアプリ。現在の所持金の額だろう。
その次に連絡先というアプリ。
[生存者 550人中550人]
という表示に知らない名前がズラーと表示されている。適当に名前を開くと、電話番号、所持金、性別、血液型、年齢などの個人情報が出てくる。さらに現在地という項目もある。だが押しても開かない。課金アイテムかミッションなどで開けるようになるかのどっちかだろう。電話番号はモザイクがかかっておりわからない。課金で外れたりするのだろうか。
そして最後のアプリがルールブックとなっている。他にもツールなどの基本アプリは入っているようだがインターネットはない。電話も連絡先に登録されている番号以外にかけることができないことから、セカンドアース外部との通信が絶たれていることがわかる。追加のアプリもあるようだが普通のスマホと一緒でコンビニでパスワードの入ったカードを買って入力することで使えるシステムのため今は買うことができない。所持金も一万円と少ないため無駄遣いはできない。
人を殺せば別だろうが………………
ルールブックによると、このセカンドアースの物理条件は地球と同じで、面積も地球と全く同じだ。だが今回使うエリア以外は封鎖されており、エリア外に逃げることはできない。今回のエリアは山を中心とした町で、面積は約5.5平方キロメートル。さて、どうするか。コンビニで食料を買うことが最優先だろうがどこにあるかわからない。地図アプリは有料だ。辺りはところどころ雪が積もっている。かまくらを作って寝泊まりをすることも可能だろう。天気は晴れている。気温も少し肌寒い程度だが夜にはどうなるかわからない。雪が残っているということは夜寒い可能性が高い。時刻は朝9時ちょうどだ。今から動く方がいいだろう。川に沿って降りれば迷わないだろう。近くで水の音もする。拳銃に弾を16発こめる。予備の弾丸は用意されていない。構えながら移動した方がいいだろう。
さて、
行動開始だ
さて、次回から本編スタートです。