表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
GOM ~Game Of Mountain~  作者: みやじい
12月20日 『旅の出会い~初陣~休息』
13/20

第拾弐話 12月20日 其の肆

オマタセイタシマシタ

「ふぁあ~~~」

「あ、羅優。おはよう。」

「あれ?今何時?」

「16時」

「ええええええ!?そんなに寝てたの!?」

「うん。でも疲れてたし無理ないんじゃない?俺も1時間くらい前に起きたばっかりだし。」

「で、これからどうするの?」

「うん、生活必需品の確保が最優先じゃないかなと思うんだ。」

「そうだね。」

「だからコンビニ行こうかなと。今のところ一時間は出入りしてる人がいないから中に誰もいないんじゃないかな。」

「うん。わかった。セーフティーゾーンの周りには誰もいない?」

「え、セーフティーゾーンって?」

「ちゃんとルール読まなきゃ。読むね。


『【Ⅲコンビニ セーフティーゾーン(コンビニの半径100m以内)に入ると全武装が解除される。コンビニ内ではタッチパネルで商品を選択、端末をかざすと所持金が減り、商品が出てくる。コンビニは1日1回1時間のみ利用可能。1時間以上コンビニ内、およびセーフティーゾーン内にいた場合即リタイア。セーフティーゾーン、コンビニ内に誰かがいる場合他のプレイヤー(契約者を除く)は入れない。セーフティーゾーンを囲む薄い膜はバリアとなっており、あらゆる武器が通過しない。銃弾は消滅。ナイフ類は跳ね返される。』


「へー。知らなかった。コンビニの周りには誰もいないよ。」

「もしかしたらスナイパーライフルを買って、どこかの家からコンビニに来る人を狙ってる可能性もあるでしょ?」

「あ、そっか。どうする?盾か何かがあったら良いんだけど。」

「セーフティーゾーンに入りさえすれば銃弾とかは効かないから、どうにかして入ればいいの。」

「そだね。でもここからセーフティーゾーンまではすぐでしょ?なら走れば良いじゃん。」

「うーん、まあそうだね。強行突破?」

「行くか。」

「うん。走るのは得意?」

「うーん、あんまり。羅優は?」

「えーと、クラスで2か3番目程度。」

「え、五十メートル何秒?」

「7秒5、位だったと思う。」

「え、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、(俺でも八秒代なのに。)」

「ん?なに?」

「い、いや、何でも。じゃあ行こっか。」

「うん。」






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 鍵を一応掛けて(他人(よそ)の)家を出る。羅優が周りを警戒している。特に民家の二階や三階を重点的に。スナイパーライフルと戦闘なんて考えただけでゾッとする。こちらはただ逃げることしかできない。だが相手は遠距離から安全にこちらを狙えるのだ。いつ頭に空気穴があいてもおかしくはない。


 そんな緊張もあり、たかだか100メートルほどのセーフティーゾーンに行くのにも少々時間がかかったがなんとかたどり着けた。


 セーフティーゾーンに入ると武器類、拳銃、サバイバルナイフ、手榴弾、ライターが消えていた。武装はほんとうに勝手に消え、解除されるようだ。


 店に入る。見た目は普通のローソ※やセブンイ※ブンと同じような大きさだったのだが、中は結構狭い。まあタッチパネルを操作するだけだからスペースがいらないだけだろうが。


「意外に狭いな。」

「うん。だいぶ狭い。あ、これで商品を選ぶのかな?」

「そうなんじゃない?」


 まず見えたのはタッチパネル。それもそのはず。タッチパネル以外に物がないのだから。物もなければ人もいない。人がいるはずもない。 俺が見ていたから、一時間半ほどは誰も入っていないことが確定。ルール違反は絶対的死(ゲームオーバー)を意味するのだからする人はまずいない。なんでこんなルールを設定したかと推測するならば、コンビニ内での待ち伏せを防ぐためだろう。GOMでは闇討ち不意討ちなんでもありなようだが、コンビニでの待ち伏せなんかができたら普通に死ぬ。まあ推測なのだが。


 そんなこんなでコンビニ内は無敵で安全だ。今は敵に怯える必要もない。気が楽だ。ずっとここにいて、何なら一ヶ月ここで暮らしたいくらいだけどもそんな悠長にいられない。一時間後死ぬのだから。パッパと買うもの買わなければ。


 端末を見る。


[マネー 50,010,000円]


 …………………………なんか微妙だ。ただ、このうちの99.9%は人を殺して手に入れたのだと思うと汚れているように感じる。だが、生きるためには必要だ。武器も買わなければいけない状況で1万円で一ヶ月耐えろとか黄金※説の一ヶ月一万円生活でもあるまいし。つまり、



『生きたきゃ殺せ』



これがGOMの真髄、大前提であって自然の摂理なんだと改めて思い知らされる。

次回はコンビニとか前の話で言ったと思うんですけど結局コンビニ入って終わるという………

まあどうしても今日中には出したかったんで。

そう、二周月?です。

アクセス数も600を越え、思ってもいなかったほど続きました。

正味一週間続かんと思ってました。

が、皆様の応援もあり二ヶ月続きました。

応援ありがとうございました。

三ヶ月目に向け頑張る所存ですので応援よろしくお願いします。


それでは今回は愚痴なしでこの辺で

次はニューライフです

かなりの人気でびびってますが頑張ります。

初恋も二話目投稿して二日で100アクセスを越えびびってますがM.Kさんと頑張ります。


ではでは!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ