第拾壱話 12月20日 其の参
超絶短いっす
「んん…………………ふぁあ…………」
微睡みから目覚めた。が、目覚めない方がよかったのかもしれない。
今は15時。かれこれ14時間も無防備に眠っていたようだ。隣では今も羅優がすやすや眠っている。そしてその近くには腐敗の始まっている死体。これが現実。現実は地獄。ゲームなんだから死んだら消滅してほしい。が、死体があることで自分がしたことを自覚させられる。自分が殺したことを自覚させられる。それは、例え罪にならずとも心に刻まれている。この光景は例え記憶が消えようがいつかまたフラッシュバックするだろう。だがもう過ぎたことだ。今のことを考えなければならない。じゃないと次死ぬのは俺になる。危機管理を徹底しないと。だが一方でこんな風に戦時中の兵士も感覚が麻痺していき、最終的には命の重みも忘れる、ということも自覚してはいる。だが、羅優も守らなければならない。今の俺の肩には二倍の重圧がかかっている。
とりあえずは死体をどうにかしよう。いずれ見ることになろうとも、まだ羅優に死を見せたくない。死の重みを背負ってほしくない。まだ出会って二日もたっていないけど、濃い時間を共に過ごしたことでそんな感情が芽生えてた。
閑話休題
さて、死体をどうしようか。隣の部屋にでも運び入れるか。でもそしたらこの部屋は使えないんだから二部屋潰すことになる。じゃあ俺らが隣の部屋に行けばいいか。じゃあ羅優はどうしようか。運ぶしかないか。死体は見せたくないから、だっこ、して。
んしょ
お姫様だっこで持ち上げる。無反応。凄まじい眠りようだ。だがこちとらそんなことを気にしている場合ではない。太ももが…………お尻が…………手に……………………。やわらかい。まずい。ムラムラする。本当にまずい。収まれ、昂るな俺の愚息よ。
なんとか理性を保ったまま隣の部屋まで羅優を運べた。だがこの部屋には布団がないので窓際の床に寝かせる形になってる。そしてそれを眺めてる。窓から射し込む夕日が希望の光のように羅優を照らしている。それを見ているだけで、守れてよかったと誇りに思う。
そういえば俺や羅優も少し撃たれたのに傷がない。もしかしたら一眠りすると治るのだろうか?あと当分の問題は食料品だな。生活必需品の枯渇は困る。羅優が起きたらコンビニに行こう。
やっっっっっっっっっっっと中間テストが終わりました。ので、頑張って書いておりますがそろそろ睡魔に負けそうです。なんとかニューライフのあとがきと活動報告を書けたらなとは思うのですが。
睡魔最強
そんなこんなで自分との戦い(睡魔との戦い)の最中に書きました11話いかがでしたか?
次回はコンビニ編です。次に何を書くかは分かりませんが、とりあえずお楽しみに。
感想もお待ちしております。
少し宣伝?
CAPTAIN.Kさんと一緒に「初恋は親友でした」という連載を始めました。Kさんの方と私の方では視点が違い、合わせて読むことで一層お楽しみいただけますので、是非KさんのStory of Hirotoも読んでみてください。