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その昔、天地の定めも無く、陰と陽も分かれず、それ鶏卵のように清濁を合せもっている存在であった。
やがてそれは分かれて清浄なるものは天となり、濁したものは地となった。
天はすぐに出来上がったのだが、地のほうはなかなか出来上がらなかったので天の後から出来た。
その天地が定まった後、神々が産まれ出でたのである。
高天原で初めに産まれた神は、「天之常立尊」である。
※別名を天之御中主、葦の芽のように産まれたので、【美蘆芽】宇摩志阿斯訶備比古遅尊ともいう。
次に産まれた尊は「高御産巣日」
次に産まれた尊は「神産巣日」
ここに天の礎が出来、高天原に神の魂が産まれた。
ここまでの神を別天神として一代に数える。