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神々は、思金の助言を受け、常世長鳴鳥を集め鳴かせ(日の昇ることを知らせ)、天安河の河上の天堅石より天金山の鉄を掘り出して鍛人、天津麻羅を求め、その出来た鋼で伊斯許理度売に、鏡を(朝日が昇るかのように見せるために)作らせたのです。
※常世長鳴鳥:恐らく鶏のこと。
※鍛人:鍛冶、金打ち?
※天津麻羅:意味は不明、文脈から麻羅は迦那の訛り?正しくは「鉄を掘り、鍛え打って、天津迦那を求め」?
※伊斯許理度売は【日本書紀の一書では天糠戸:鍛人の誤字? または、天抜戸<天鍛人の訛り?>の子の石凝戸邊】は、鏡作部の祖である。<伊斯許理度売は恐らく正しくは石切姫、石裂の別名。>