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11-1
※この段は別伝1を本来と思われる解釈に置き換えた内容である。
伊邪那美は根之堅洲国から伊邪那岐の元へと行き、結ばれて国を産み、神を産んだ。
そしてその最後に完成したこの世を治めるにふさわしい神を産む。
天照大御神、月読、建速須佐之男である。
天照大御神が産まれると伊邪那岐は、
「高天原を治めよ」と命じた。
月読が産まれると、
「夜の食国を治めよ」と命じた。
建速須佐之男が産まれると、
「海原を治めよ」と命じた。
伊邪那美は建速須佐之男を産み終えると
「吾は子を多く産みそしてついにこの三つの貴き子を産み終えて満足した」
と言って故郷の根之堅洲国へと戻って行ったのだった。
※一般的には根之堅洲と読まれている。
※鳥之石楠はこの誤字??根之岩洲が正しい字??嶋根の石見のことだろうか。
※根国は奴国のこと??魏志倭人伝にある奴国の官「し馬觚」はシマネと読むのかもしれない。