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そして黄泉比良坂の坂本【出口】がもう見えつつある、と言うところでついに追い付かれ、もはやこれまでかとあきらめかけたその時、坂本に生っていた桃子(桃の実)が、黄泉軍に飛びかかって撃退したのであった。
※比良は平とも書かれる、黄泉(夜)と昼との境と言う意味で黄泉昼境の音の訛り?
※桃>討?
【伊邪那岐が逃げるときに投げ捨てた物からこの桃までを合わせると火の害(火山)避けのおまじないの形になっているのではないかと気が付いた。
蒲、笋、桃
沸山討【ふつやまをうつ】?
「桃」が魔除けと信じられるのはこの発音からなのかもしれない。】
伊邪那岐は言った。
「お前はこの先も、私の危機を助けたように、この葦原中国に宇都志伎有る所、青人草の苦難を救うことが出来るであろう、故に意富加牟豆美【大神実】という名を贈ろう。」
※葦原中国:現世
(津国の伝説から聴き取っていた場合、津国のことかもしれない)
※宇都志(現し)き有る所:生きている
※青人草:「人」の意味と言われているが不明、文章の繋がりから人や動物(馬?)、植物全てと言う意味?