日本記

黄泉（よみ）の章2 恐霊（おろち）退治

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しばらくするとまた追いつかれたので、今度は右の御美豆良（みみづら）に刺していた湯津津間櫛（ゆつつまぐし）を豫母都志許売（よもつしこめ）に向かって投げた。

すると、湯津津間櫛（ゆつつまぐし）は笋（たかむな）（タケノコ）【笋（スン）＞桑（サン）＞山（サン）？】となった。

そして豫母都志許売（よもつしこめ）がそれを抜いて食う間に逃げた。

伊邪那美（いざなみ）はそれでもあきらめず、今度は自ら八つの恐霊（おろち）の姿で、千五百（ちいほ）の黄泉軍（よもついくさ）を従えて伊邪那岐（いざなぎ）を追いかけてきた。

※千五百（ちいほ）：数多（あまた）

伊邪那岐（いざなぎ）は十拳剣（とつかのつるぎ）を抜き、追いすがる軍勢を布伎都都（ふきつつ）【振り払いつつ】応戦して逃げるが、まだしつこくも追ってくるのだ。