13/68
4-2
伊邪那岐と伊邪那美は天よりその嶋に降り立つと天沼矛をそこに突き立て、天之御柱として大きな宮を建てそこで国を産むことにした。
「さて、汝の身体はどうなっているか」
伊邪那岐が問うと
「私の身体には足りない部分があるようです」
と伊邪那美が返答した。
「ならば我の身体には余る部分がある、汝の足りない部分をこれで塞いでから国を産んでどうだろうか」
「それは良いお考えです、そういたしましょう」
二神はそう相談すると儀式を執り行い始めた。
「ならば天之御柱を巡り廻り、美斗能麻具波比をなす、汝は先ず右に廻れ、その後、我は左より廻りて逢うことにする」
※美斗能麻具波比:美斗は布斗の訛り?
布斗は後に出てくる下半身の意味の富登が「ふと」とも読めるので、美斗能麻具波比は「お互いの下半身をまぐあわせよう」と言っている。
(伊邪那美が言われたとおりに右に廻ると、その身体に足りないものが補われた。)
※男女の違いが無くなってしまった。




