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第九話 白髭の職人は金槌を振るう

 結果から言えば、火蜥蜴(サラマンダー)討伐は成功の内に終わった。


 親玉ゆえに、流石に火蜥蜴は体も大きかったが、それでも二十匹以上の子火蜥蜴(ベビーサラマンダー)を倒し、その習性を頭と身体に叩き込んでから向かったエマ達の敵では無かった。

 勿論その口から迸る炎は比べようもないほど強かったし、動きも子火蜥蜴に比べて俊敏だった。だが、魔物に対して熟練した腕前を持ち、息の合った動きを見せる彼らの敵では無い。


 幾度も共に戦ってきたバレリオとメルリンは言わずもがな連携が取れていたし、エマも二人と一緒に戦うのは今日が初めてながら、傭兵時代に培った習性で相手の呼吸に合わせて戦うことが上手かった。


 水流魔法の合間に剣戟を加え、少しずつ火蜥蜴の動きが鈍って来たなと思った時には、洞窟の奥の広い間に赤皮の大蜥蜴が倒れ伏していたという具合だ。

 軽い火傷はあれど、目立って大きい怪我をした者は誰もいない。流石に勇者へのアイテム設置まですることは出来なかったが、これなら今日の仕事は上々だと言えた。

 バレリオが剣の露を拭い、腰に納める。彼の茶の外套は炎に焼かれ幾らか表面が焼け焦げていたが、それ以外に目立った傷はなかった。


「よし、片付いたな、じゃあ二人とも、本拠地に戻るぜ」

「そうですね。そろそろ勇者様達とも鉢合わせしちゃいそうですし」

「りょうかーい! どうする? メルの転移魔法でさくっと帰っちゃう?」


 答えるエマとメルリンも多少服の端が焦げ、頬に汚れがついている以外は元気なものだ。


「いや、俺とエマは一旦シルドの町の厩舎に馬を返して来なきゃならん。一度洞窟の外に移動させてくれ。そこから俺達は馬に乗ってそいつらを戻しに行く」


 その言葉にメルリンがちょっと眉根を寄せて考え込む。


「むむー。じゃあメルは、二人が乗る馬のどっちかの後ろに乗せて貰うことにするよ。それで馬を戻してすぐに、移動魔法で三人一緒に本拠地に戻ればいいもんねっ」


 それに意外そうにバレリオが片眉を上げた。


「おっ、どうしたメル坊。てめぇのことだから、じゃあメルだけ先に帰ってるねっとか平気で言い出しそうなもんなのに」

「バレリン一人なら確実にそう言ってたよ! でも、今日は可愛いエマムーがいるもん。メル、可愛い至上主義なんだもんっ」

「そっか、気にしてくれたんだ。ありがとう、メル。やさしいんだね」


 エマには自分がお転婆で一般受けしない自覚はあったので、可愛い云々のお世辞の部分は置いておき、ただ彼の気配りが嬉しくその部分に笑ってお礼を言った。

 その素直な笑みに、メルリンがうむむと愛らしく唸る。


「エマムーはちょっと無防備すぎるよぅ。そんな無防備な笑顔してたら、情報偵察班のもてないイササカくんに感動されて求婚されちゃうよう」

「いきなり求婚!? ていうかイササカくんて誰!?」


 つっこみ所満載の台詞にエマが思わず突っ込む。


「イササカくんはイササカくんだよー。もてない不憫くんなんだよっ。見たらきっとすぐわかるよ」


 見てわかるほどに不憫でもてないらしい。どんな人なんだろうとエマは心の中でちょっと慄いた。メルリンがイササカくんと呼ぶからには、これは愛称であって本名ではなさそうだし。とりあえず情報偵察班の人らしいと、それだけエマは胸の中に留める。


「おいお前ら、じゃれてないでそろそろ行くぞ」


 そんな二人のやりとりにバレリオが呆れたように声をかける。


「あっ、はい!」

「さーて、それじゃあしゅっぱーつ!」


 言うや否やメルリンが人差し指を口元に添えるおしゃまなポーズで呪文を唱える。すぐに三人の身体が光に包まれ、突風に攫われるようにしゅっと消えた。





 そしてシルドの町に無事馬を戻し、二度目の転移魔法で漸く戻って来た、職場こと本拠地。

 バレリオは作戦参謀班に報告に行くといい先に消え、メルリンはメルリンで魔法補佐班のまとめ役に報告しなければいけないらしく、手を振って廊下の途中で別れた。


 そんな訳で、エマはアイテム支援班の鍛錬部屋に借りた武器や道具を返還し終え、今は一人職場である屋敷の二階廊下を歩いているのだった。


「あー、やっぱりここに帰って来ると落ち着くなぁ。……って言っても、ダンジョンに出掛けたのは今日が初めてなんだけど」


 自分で呟いて、ははっと笑う。それくらいここは、自分にとって我が家のような場所になり始めていた。

 今までは冒険ばかりで、こんな風にひとつ所に留まることがほぼ無かったから特にそう思ってしまうのだろう。


 傭兵時代も勿論ダンジョンに潜ったことはあるし、その度拠点としていた町もあったけれど、言わばそこは回復する為に事務的に戻る場所でしかなかった。

 親しい仲間が待っている訳でも、こんな風に帰って来て妙にほっとする場所な訳でもない。その違いがエマにはくすぐったく、何だか嬉しい。


「バレリオさんからは、今日はもう自由にしていいって言われたけど……さて、どうしようかな」


 実を言えばこの職場である広い屋敷の内部は、エマにとってまだまだわからないことだらけだ。ちゃんと足を踏み入れたのなんて、言ってみれば一階の受付と、二階のアイテム支援班の鍛錬室と談話室、三階にある移動魔法陣の部屋くらいだった。

 他にもたくさん部屋があるのは横目に見て来たが、どこに何があるのかなんて、実を言えばまだ殆どわかっていない。


「よし! 丁度いい機会だし、ちょっと探検してみよっと」


 弾む声音で言うや、エマは一階に続く階段へと足を向けた。




 一階は、階段の手前にある受付の前を通り過ぎたことがあるだけで、廊下を進んだ先にある部屋にはどれも入ったことがない。言わば一番の未知の領域だ。ドキドキとエマの胸が高鳴る。


 廊下にあった簡易的な案内図を見ると、どうやら一階には技術開発班の作業部屋があるらしかった。

 作業場は大きく東西二つ分けられ、東側には武器や防具を開発するチーム、西側には宝箱や道具を改良するチームの作業場があるらしい。

 エマはまずは東側に足を向け、武器・防具を開発するチームの作業場の扉をそっと押し開いた。


「失礼します……うわっ」


 小さく挨拶して覗いた先は、熱気が凄かった。奥には幾つもの竈が並び、その前には職人としか表現出来ないような姿の人々が鉄を叩いたり成形したりしていた。

 頭には流れる汗を留めるための手拭いを巻き、目には熱から守る為の分厚いゴーグル。身体には汚れと火から守る為だろう大きな前掛けをつけている。

 そんな姿なものだから、彼らが男なのか女なのかさえエマにはわからなかった。


 かんかんかんと、どこかリズミカルに鉄を叩く音が響く。音色だけ聞けば楽しげだが、作業している彼らの眼差しは一様に真剣だった。ゴーグルに隠れて見えないが、ぶれない視線がそれをエマに知らしめる。

 鉄の最も美しく強くなる一瞬を見逃すまいと、食い入るような瞳で手元の熱い塊を見つめたまま、手を休めずに叩き続けている。

 これは邪魔しては不味そうだ。


「し、失礼しましたー」


 上擦った声で言うと、すぐにエマは扉を閉めた。


 すごい、なんか上手く言えないけど匠の世界だった。語彙の少ないエマにはそう表現することしか出来ない。

 とりあえず彼らには、作業をしていない後日にでもきちんと挨拶させて貰うことにして、エマは別の部屋に行くことにした。

 廊下を西に進み、次に見えて来るのは宝箱・道具の改良チームの作業場だ。


 西側にあるこちら側では、主に宝箱や道具の開発・改良を行っているらしい。扉は向こうと同じ形だが、さて中はどうなっていることやら。

 エマは逸る胸を抑えながら、小声でそっと扉を押し開く。


「こんにちは、お邪魔します」


 中は先程同様、熱気がむわっと襲ってくる……なんてことはなかった。

 ついさっき見た武器・防具チームの作業部屋が素人が足を踏み入れてはならない灼熱の鍛冶場とすれば、こちらは木のぬくもり感じる素朴な工房といった雰囲気だ。

 木目が見える大きな作業台が中央に鎮座し、そこに製作途中らしい木箱と幾つもの工具が載せられている。奥には竈がひとつあり、火が揺らめいていた。


 中には今、一人しかいないようだ。


 その唯一の部屋の主は、背の低い老人だった。幼児くらいの背の低さで、女性の中でも特に背が高い訳でもないエマの胸の辺りまであるかどうかというぐらいだ。

 もじゃもじゃとした白髪が豊かで、口髭も同様にふさふさと口元を覆っていた。目がつぶらで、何だかちょっとかわいい感じのお爺さんだなと、エマは思う。


「おや、珍しいお客さんがお出ましじゃのう」


 エマの姿に目を留め、作業台前の椅子に座っていた老人がほっほと笑う。そして足のつかない椅子からぴょこんと飛び降りると、近くまで歩いて来る。


「あの、はじめまして。あたしアイテム支援班のエマって言います。ちょっと見学させて貰えたらって思って……あの、大丈夫ですか? お邪魔して」

「ほっほ、構わんよ。今は出払ってて、儂しかおらんでな。好きなだけ見ていくといい」

「ありがとうございます!」


 エマはほっとして笑みを見せる。


「儂は宝箱の改良を担当しておる、小人族(ドワーフ)のパブロと言う者じゃ」

「あっ、小人族(ドワーフ)だったんだ。道理で」


 思わず考えたまま口にしてしまい、エマははっとその口に手を当てた。その様子に、老人が楽しげに目を細める。


「ほっほ、道理で背が低いと思ったかいの?」

「ご、ごめんなさい! でも、そう思っちゃいました」


 嘘のつけないエマは、素直にそう言って顔を赤らめた。

 

「素直なお嬢さんじゃのう。いやいや、清々しくて結構、結構」


 パブロは陽気に笑う。

 ドワーフの話は聞いたことがあるが、こうして見るのはエマにとって実際初めてのことだった。

 聞いた話では、手先が器用で鍛冶や工芸に秀でた者が多いという。頑固で職人気質な者も多いと聞くが、どうやらパブロは鷹揚な性格らしい。それとも、年長者ゆえの貫録がそうさせるのか。

 エマが考えている間も、背の低い老人はぴょこぴょこと先の尖った靴を跳ねさせながら先を歩いて行く。


「どれ、折角来てくれたんじゃ、儂の仕事道具でも少しお見せしようかの」

「あっ、はい。是非!」


 やった、とエマはぐっと握り拳してパブロの後についていった。


 パブロが連れて行ったのは、先程彼が座っていた作業机の前だった。そこに低い背が器用に、色違いの三つの宝箱を並べて行く。その内のひとつ、赤地に金縁が施された宝箱を見留めて、エマが声を上げる。


「あ、今日あたしが持って行ったのと同じ宝箱だ」


 先程までバレリオやメルリン達といたダンジョンで背負っていたから、その赤に金は馴染みある色彩だった。

 重厚そうに見えて、持ってみるととても軽くて驚いたものだ。


「うむ。これは今朝がたアイテム支援班に渡したのと同じものじゃのう。ではエマや、こっちの二つの宝箱は見たことがあるかのう?」

「いえ、初めて見ます。青地に銀縁の宝箱と、真っ黒に赤縁の宝箱……えっと、色違いですか?」

「ほっほ、そう見えるじゃろうてのう。色が違う以外は、見た目に一緒じゃからのう」

「あれ、違うんですか?」


 以外に思ってエマは目を見張る。正直それ以外、違いはないと思っていのだ。


「うむ。これらはのう、似ているように見えて実は素材が違うのじゃよ」


 パブロは言うと、青色の宝箱の蓋を開ける。


「この青い宝箱は、水地のダンジョン向けに耐水性に作られておる。湖に囲まれた遺跡や海底洞窟、沼地の中にあるダンジョンなどじゃな」

「へぇ、耐水性……」


 まじまじとエマはその箱を見つめた。


「水しぶきが掛かったり、天井から落ちた水滴が浸透しては、中のアイテムが傷んでしまう時があるからのう。薬草は傷むし、鉄製の防具は長時間放置すれば錆びてしまう場合もあるじゃろう」

「そういえば、そうですね」


 唸るエマに、老人の手が今度は隣の黒地に赤縁の宝箱を差し示す。


「そしてこっちの黒い宝箱は、真逆の熱い気候のダンジョン向けのものじゃ。溶岩地帯や砂漠の中にあるダンジョンなどじゃな」

「これもじゃあ、耐熱とか耐火性能なんかがあるんですか?」

「ほっほ、わかってきたのう。そうじゃよ、こっちはちょっとの火では燃えたりせんよう、特別な素材を使っておる。例えドラゴンが火を吹きかけても、表面が焦げるだけで中身は全くの無事という訳じゃ」

「すごい……! そんなに機能的なものだったんですね」


 こうして見ていても、どれも同じ風に見えるのに、内在する機能は全く別物だというのだから凄い。


「あれ? じゃああたしが今日持って行ったのと同じあの赤い宝箱は?」

「あれは、それら以外の通常のダンジョン用じゃのう。特に耐火も耐水の機能もついておらず、軽量性に特化させておる。アイテム支援班が持ち運ぶことを考えてな」

「ああ、なるほど……! だからあんなに軽かったんだ」


 納得してしみじみ頷くエマに、パブロが付け足す。


「じゃがの、軽ければ軽いほど良いという訳でもないんじゃ。勿論軽ければ持ち運びには便利じゃが、材質を薄くすれば薄くするだけ頑丈さが失われてしまうからの。魔物に踏みつぶされてしまう危険性があるし、それに重量が無さ過ぎると、魔物のブレスで吹き飛んでしまう可能性だってあるからのう」

「そっか、そうですね。考えてみると難しいんだなぁ」


 考え込んだエマに、にっこりとパブロが笑う。


「それ故この宝箱には、ちょいと高価じゃが薄くて軽い硬質な素材を使っておる。そして薄さは維持しつつ、底板にのみ重い素材を使うことで重心を下に持っていき、なまじっかなブレスでは飛ばされぬ耐風性もつけておる訳じゃ」

「すごい……。これが、技術開発班の仕事なんだ……」


 エマにはそれ以上返す言葉が無かった。

 実を言えば、もうちょっと軽く考えていたのだ。宝箱の改良とは言うが、とんてんかんと木の板を金槌で打って、ちょっと強度を増すぐらいの、そんな程度だろうと。

 だがこれは、本当に職人芸だ。武器でも防具でもない、ただ置いておくための宝箱なのに、それに掛けられる情熱のなんと凄いことか。


 もう勇者様達は、中にあるアイテムじゃなく、この宝箱を被って戦闘に行けばいいとエマは思う。その辺で打っている防具より絶対、防御力もあるし機能的だ。


「さて、ちょっとはお判り頂けたかの? 儂らの仕事が」

「はい、すっごくわかりました! というか、為になりました」

「うむ、何か知りたいことがあったら、また気軽に来るといい。儂で良ければいつでも話を聞くからの」

「はい、パブロさん。ありがとうございます!」


 エマは深々とお辞儀すると、漸く作業場を後にした。





「なんか、本当……みんな、職人なんだなぁ……」


 廊下を歩きながらエマは、しみじみと嘆息する。

 今の所出会った人々は、誰ひとりとして手を抜いている気配がない。少し個性的な人もいるが、みな誇りを持って一生懸命働いているのが伝わって来る。そして誰もが皆、その道のエキスパートだ。

 何だか自分は少し場違いなんじゃ、なんて思ってしまったのだ。前向きなエマにしては珍しく、はぁっと溜息を吐く。


 凄いし尊敬出来るけれど、果たして自分がその人達と一緒に働いてしまっていいものか……そんな風に思いかけたエマの横を、不意に突然の突風が駆け抜けた。


「えっ?」


 何の予兆もない突風だった。身軽なエマなら大抵のことは避けることが出来るが、これは流石に予知できない。風に巻き込まれる形でくるっと半回転した後、バランスを崩して床に転ぶ。


「わりぃ、急いでるんだ! ……これお詫びな!」


 吹き抜けた風が喋ったかと思えば、かなり進んだ先から何かがぽんと飛んでくる。反射的にエマは、床に座ったまま掌でそれを受け取った。


「えっと……飴玉?」


 可愛らしい包み紙につつまれた飴玉だった。


 どうやらさっきの突風と思われたものは、人だったらしい。驚くほど足が速い人だったのか、なにがしかのスキルを使ったのか。エマにはわからなかったが、どうやら急いでいてエマを巻きこんでしまったらしい。


「はは、それでお詫びにこれくれたんだ……なんだか律儀な人」


 声を聞いた限りではどうやら青年のようだったが、こんな飴玉を日常的に持っているということは、甘党なのだろうか。

 なんだか微笑ましくて、想像してくすくすとエマは微笑む。


 そして突然の驚きに、いつの間にかさっきまでの落ち込みがどこかに行ってしまっていたことに気付く。心に靄がかかりかけていたのが、さっきの突風が、一緒にどこかに飛ばしてくれたのか。


「そうだよね……卑屈になってる暇があったら、あたしもああやって風みたいに駆け抜ければいいだけなのに。皆に追いつく為に」


 くすっと最後にひとつ笑って、立ち上がる。ぱんぱんと転んだ膝をはたき顔を上げたエマに、もう迷いの色は見られなかった。


 そうだ。いつだって自分は前を向いて駆け抜けて来た。ならこれからだってそうするまでだ。迷っていたり卑屈になって落ち込んでいれば、その分だけ更に周りに遅れを取るだけだろう。それなら、それはただの時間の無駄だ。


 エマは、先程の人物が消えた方向に視線を向けた。どんな人かは知らないけれど、お礼を言えたらと思ったのだ。なんとなく、ありがとうって伝えたくなった。言われても、相手だって困るだろうけれど。

 そして、掌にある飴玉に視線を落とす。


「なんか、食べるの勿体無いな……。うん、これは取っておこう」


 そして腰につけた皮巾着の中に大事そうに入れる。

 どこにでも売っていそうな飴玉だったけれど、エマの中でそれは、ちょっとだけ特別なものになったのだった。

≪特定非営利活動法人ゆうしゃ職員名簿≫


【登録名】パブロ(77歳)

【レベル】65

【所属班】技術開発班

【称号】伝説の鍛冶師

【前職】ドワーフの村の鍛冶師

【愛用武器】金槌

【所持スキル・アビリティ】

『鍛冶』……武器や防具を作ることが出来る。

『精錬』……既に作られた武器や防具の精度を高めることが出来る。

『改良工芸』……宝箱等、特殊アイテムに付加性能を加えることが出来る。

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