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4.優しい国

(歌詞)


何もかもが

遥か遠く、見えた、あの日


雨音 バケツ 流れる小川

土色 灰色 誰かの吐息

森の中 声がしていた


路傍で寝ている爺さんの くたびれた笑顔

よく見かけたあのチビは、何かの病気で死んだって


世界には、愛なんて、いらなかったんじゃないのかな?

世界には、愛なんて、そもそもないのかもしれない


赤黒い夕焼けが、なんだか世界を、支配していた

その中で、神様の、悪口を、言ってやろうか


世界には、愛なんて、いらなかったんじゃないのかな?

世界には、愛なんて、そもそもないのかもしれない


愛なんて、人にはさ、いらなかったんじゃないのかな?

愛なんて、人にはさ、そもそもないのかもしれない

愛なんて、人にはさ、いらなかったんじゃないのかな?

 (愛なんて、人にはさ、いらなかったんじゃない…)

愛なんて、人にはさ…

 (愛なんて、人にはさ…)

愛なんて、人にはさ…

 (愛なんて、人にはさ…)

今回は、自分で書いた『優しい国』ってな短編小説をイメージした曲作りにチャレンジしてみました。

なんでこの短編を選んだのかというと、PV作りが楽しそうだったからです!(歌じゃねぇのかよ)。そして、実際にとても楽しかった… ええ、もう、木とか建物とか描きまくってやりましたよ。あ、人は一人も描いてません、今回。

まぁ、でも、人の顔にも見えるってものを意図的に作りもしましたが… もし、動画を見る機会があったら、探してみてね♪ って、まぁ、直ぐに分かると思いますが。

その他の理由としては、この短編では、エイズ問題を絡めてネットワーク科学の知識を説明してあったりしてで、読んでもらう価値のあるものを本人は書いたつもりになっているからでもあったりします。

一般的には、こういうのって人気ないでしょうし、これで少しでも読んでくれる人が出てきたらな、とか考えた訳です。もちろん、駄目元ですがねー。

で。

変な曲ができました。

小説の内容をイメージしたものには、あまりなっていない気もします。が、それでも最終的には、それなりに(自分のレベルにしては)よくできた気でいます。ただ、今回は、実は紆余曲折ありました。

ぶっちゃけ、作り方を失敗したからです。

と、その前に、今回、チャレンジした事を説明しておきましょうか。

簡単に表現するのなら、今回は“ボーカロイドの声のパーツ化”を試してみました。

って、意味分かりませんかね?

普通はボーカロイドに、一曲全て通しで歌わせるものだと思います(少なくとも僕はそのやり方で今まで作ってきました)。それを変えて、部分のみだけボーカロイドに歌ってもらって、それをパーツとし、『Music Maker MX Producer Edition』上で組み立てる事で、一曲、仕上げようと思ったのです。

まぁ、前回は外部音源の取り込みで、これをやったのですが、ボーカロイドでもそれと同じ事を試みたのですね。

これのメリットは幾つかあります。

まず、編集が容易です。直したい点があったのなら、そのファイルだけを選択して、修正すれば良い。わざわざ長い曲の中から、該当箇所を探す必要がありません。

更に、“歌の順を入れ替えたい”、“間奏を少し挟みたい”といった修正も簡単にできる。パーツをずらしたり入れ替えたりするだけで、それが実現できます。

次に、無駄を省けます。例えば、間奏部分の余白を考えないでいいのですね。全て1ファイルで作ると、数を数えて何も歌わない休符部分を計算しなくちゃなりませんが、パーツにしておけば、その部分はボーカロイドでは何も考えなくて良いのです。また、繰り返し部分は、一つだけ作っておけば使いまわせもします。

そして、次の点がもっとも重要なのですが、“パーツ毎に加工が可能”になるのですね。

『Music Maker MX Producer Edition』には、音源を加工する機能がついているのです。例えばフェードアウトとか、その他にも色々。ただ、音源単位なので、一つに適応すると全体が影響を受けてしまう。でも、パーツにしておけば、その加工をその部品限定で使う事ができるようになります。

まぁ、もしかしたら、他の人は普通にやっている事なのかもしれませんが…

これを利用すると、例えば、こんな事も可能になります。

歌い始めは『Soft』で、徐々に歌声を小さくします。それと同時に、徐々に『Sweet』の歌声を大きくし、途中でクロスさせ(このクロス付近は、通常のハモリと同じになりますね)、歌い終わりは『Sweet』になっている、という。

また、歌い始めは『Soft』だけで、少しずつ『Sweet』の声を大きくしていくだとか。

この効果にどんな意味があるのか?

と問われたら「さぁ? でも、面白いでしょ」と僕は答えますが、取り敢えず、そんな事も可能で、今回、実際に何カ所かで使っています。

まぁ、強調したい部分にハモリを当てる事で、歌声を印象付けられる等の効果は、あるかもしれません。

もちろん、それ以外にも応用は可能で、色々とやってみました。

で、と。

この点に関しては、それなりに上手くいった… 実験成功とか考えているのですが、先にも書いた通り、それ以外ではちょっと色々失敗しました。

今回、歌詞を先に書きました。ただ、メロディはまったくイメージしていなかった。いえ、「世界には、愛なんて、いらなかったんじゃないのかな?」だけは、鼻歌で作ってイメージしていたのですが、その他の部分が、まったくできていなかったのですね。

で、「なんとかなるや」、でテキトーに作り始めたのですが、まぁ、作り始めは良かったのですが、テキトーに作っていたら、曲調が一定しないという大問題が発生してしまったのでした。

「いくらなんでも曲調が変わり過ぎ」ってなくらいになっちゃって…。まぁ、作曲を僕がコントロールできていないのですね。

実験的に作ったのだから、「それでもいいや」で妥協しようかとも思いましたが、ピアノの前奏と「世界には、愛なんて、いらなかったんじゃないのかな?」だけは、気に入っていたので、そんな気にもなれませんでした。

なので、途中まで作ったものを、一度、捨てました。で、使えそうな部分だけピックアップして、再度、作り直し。歌詞も大幅に変更。

結果、なんとか許せるくらいにはなりました。それでも、曲調が変わる部分は、かなり変わりますが。因みに、それもあってか、多少、幻想曲系になった感があります。

どうでも良い話ですが、この作り直しで、加えた

「赤黒い夕焼けが~」

の部分は、ちょっと気に入ってます(加工して、変な効果を入れました)。

今回はピアノメインで作曲しました。思ったよりも、かなり楽しくて、「伴奏、ピアノだけでいいのじゃない?」って思ったくらい。作曲の訓練って意味も込めて、色々加えましたがね。作曲にどの楽器を使うかで、色々と変わってきますね、やっぱり。

取り敢えず、ボーカロイド音源のパーツ化は成功した感じなので、これからは、この方法で音楽を作っていきたいと思います。今回、初音ミクで選んだライブラリは、“Dark”、“Soft”、“Sweet”なのですが、組み合わせとか、効果の入れ方とか、まだまだ工夫できそうな事は多そうなので、色々と遊んでみたい感じです……。

自分では、少しずつ実力が上がっている気になっているのですが、どうですかね。

では、また次回~。

でもって、投稿した曲が以下になります。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm20293923

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