第四話 男
ある男と出会うパンダ。どうなんのか?
俺は彼女を家に送り届けた。
彼女は心配そうに俺の顔を見る。
俺はそっと彼女の頭をさすって家に向かった。
帰り道、俺は下を向き、背中を丸くして帰った。辛かった。情無かった、自分自身が。『どんっ』
鈍い音がした。
顔を見上げると、大男が俺をじっと見ている。
鋭いその眼に、俺は昼間の事を思い出した。
『おい、聞いてんのかテメェ 何ぶつかってんだよ、殺すぞ!』
男は俺の胸ぐらを掴み、そう言った。
今にも殴りそうな男の姿勢に俺は完全にビビった。
昼間と同じだ。
ただ違うのは彼女が居ない事。俺は小言で言った。『謝ったら許してくれますか?』
『あ!?』
『見逃してください、お願いします』
バキッ
凄い音がした。俺は殴られた。
『お前なめてんのか!?』
通行人が白い目で見る。ウザイと聞こえる。俺は殴られた右頬をおさえ、立ち上がった。『あ!?誰がテメェなんかなめるか!!』
『あ?何だ?やんのかコラ 死ねや!!』
物騒な言葉と共に男の拳がとんできた。
ぐっ 誰かが男の拳を掴んだ。『も…森脇先輩!』
『何やってんだ重人』
『い…いや…』
男は完全にビビっていた。
前のオレみたいだ。一体誰なんだこの男は… 森脇?聞いた事がない。
『お前名前は?』
『え?』
『まぁ…いい お前清人の兄貴だろ?』
『え…!?何でその事を?!』
『お前結構ハタ商(秦部商業)の奴らん中では有名なんだぜ?』
『ど…どうして俺なんかが…』
『分からぬぇのか?清人はカラーギャング『BLAC SEXY』の頭、ハタマタお前は『パンダ』のあだ名でしれ渡るクマ人間。何兄貴が弟に呑まれてんだよ』
『も…森脇先輩!』
『何やってんだ重人』
『い…いや…』
男は完全にビビっていた。
前のオレみたいだ。一体誰なんだこの男は… 森脇?聞いた事がない。
『お前名前は?』
『え?』
『まぁ…いい お前清人の兄貴だろ?』
『え…!?何でその事を?!』
『お前結構ハタ商(秦部商業)の奴らん中では有名なんだぜ?』
『ど…どうして俺なんかが…』
『分からぬぇのか?清人はカラーギャング『BLAC SEXY』の頭、ハタマタお前は『パンダ』のあだ名でしれ渡るクマ人間。何兄貴が弟に呑まれてんだよ』
『………』
『だから、俺とお前でチーム創ろうぜ』
『え?!』
『睡蓮の奴ら殺れたお前なら、この辺りのエリアはお前のモンだぜ?』
『え?!森脇先輩何言ってんすか!?コイツがあの睡蓮殺ったワケ…』
『見たんだよ。今日の昼間にな。アレは確かにお前だった。』
『興味ないですから……』
『馬鹿か?興味とかじゃねぇんだよ。お前悔しがってたよな?見たぞお前が彼女抱いて泣いてんの』
『!』
『終わった事ウジウジ考えてんじゃねぇよ』
『強くなりたいだろ?俺が強くしてやるよ』
『森脇先輩…』
『うるせぇよ…』
『あ?』
『これは俺の問題だ、テメェには関係ねぇだろ』
「こいつ……」
パンダは二人を降り切り、走って逃げた。
『おいっ…!!』
『やめとけ…』
『…………』
『餓鬼が…』
作者ですら忘れたパンダの本名。知りたければ第一話を読んでください。