誰でも「ドパガキ」になってしまう!? その行き着く世界とその対策について
筆者:
本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。
今回は「ドーパミン中毒のガキ」の略称である「ドパガキ」が増えていること。ある種僕たち全員が「潜在的ドパガキ」ではないか? ということとそうならないための対策について考えていこうと思います。
質問者:
筆者:
これはネットスラングの用語なので具体的な病名や定義が付いているわけでは無いです。
世間で言われていることとしてはSNSやショート動画やゲームなどの刺激の強いコンテンツに慣れて、常に強い刺激を求めるようになり、集中力が続かなくなることを揶揄したものであるとされています。
具体的に「ドパガキ」の割合を調査したものはありませんが、10代の7%、20代の4.7%がSNS依存症の疑いがあるのでこれらの方々は「ドパガキ」の定義に含まれている可能性が極めて高いと思います。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD23CXO0T20C26A4000000/
※ネット流行語大賞2026上半期で同率6位になるほど浸透しているものと思われます。https://getnews.jp/archives/3728176
質問者:
若い方であればあるほどSNS依存症や「ドパガキ」になってしまう可能性が高いんですね……。
筆者:
今後はもっと確率が高まると思いますよ。何せ「生成AI」が「答えっぽいモノ」をすぐさま提供してくれるわけですからね。
「すぐにフィードバック」があるということはメリットではありますが、集中力や思考力はさらに低下していくものと思われます。
生成AIの話の際にいつも語ることですがAIは「ハルシネーション」と呼ばれるデータや事実に基づかない「嘘情報」を平然と生成してくることがあります。
https://www.nri.com/jp/knowledge/glossary/hallucination.html
この「AIが嘘っぽいことを言っているかどうか」を見極める力と言うのが大事になってくると思うのですが、「ドパガキ」などのSNS依存疑惑の方々は厳しいのではないかと思ってしまいますね。
質問者:
なるほど……これからの社会形成にも不利になってしまうという事ですか……。
◇誰でも「ドパガキ予備軍」であるため笑えない
筆者:
ここで問題提起したいのは逆に言えば「10代で7%、20代の4.7%ということは10代の93%、20代の95.3%は関係ないのではないか?」(それ以上の世代はもっと関係ないと思われる割合が上がる)と思われている方が多いのではないか? という事です。
人は7割~9割が「自分を平均以上」だと評価してしまう「自己奉仕バイアス(平均以上効果ともいう)」というものがあり、自らを高く評価してしまう傾向があるそうです。
https://www.jumonji-u.ac.jp/sscs/ikeda/cognitive_bias/cate_s/s_11.html
質問者:
筆者:
しかし、現代人は相対的に見て情報に触れる量も映像と言うのも上がってきており、ある意味「刺激まみれ」なのです。
「超正常刺激」という用語をご存じですか? これはドパガキと類する用語で、それよりも少し広域の概念になりますが、現実的には存在しないモノに対して刺激や魅力を感じて現実に存在するモノに対して刺激を感じなくなってしまうことを指します。 https://x.gd/JTEI2
例えば人工的なお菓子の甘さ、お酒の爽快感、可愛いキャラクターなど刺激が強いモノを受けすぎると、普通のものに満足できなくなるということを言います。
これについては僕も人のことを言えないんですけど、お菓子が甘かったり、アニメのキャラクターが可愛いとなんだか普通のご飯を食べても満足できなかったり、リアルの美男美女がそこまで魅力を感じなかったりしませんかね?
これらの症状が少しでもある場合は「ドパガキ予備軍」なのではないか? というのが僕の感覚としてはあるのです。
※超正常刺激については他の動物にも適用されることのようです。 例:通常よりも大きな卵に似たものを温めようとすることなど
質問者:
なるほど……。確かにアニメの登場人物って妙に目や胸が大きかったり、髪の色がカラフルで明るかったりしますからね……。
個性を出すためや目立たせるためにあると思いますけど、そんな人がリアルにいるとは思えませんから……。
◇「ドパガキ」の末路とは?
筆者:
「ドパガキ予備軍」も含めれば身に覚えもある方も多いという事を前提に「本当にドパガキになったらどうなるのか?」について考えようと思います。
質問者:
先ほどのお話ですと集中力が続かないことが大きなマイナス要因みたいですけど……。
筆者:
ですが、その集中力が続かなければ様々な社会生活に影響が出かねないですよ。
学生であれば勉強ができないですし、スポーツだって成果が出ないでしょう。社会人であればミスだらけになってしまいます。
「ドパガキ」は短期的に多くのドーパミンを出してくれることに対して大きく評価してしまう事が根源にあり、一方で「長期的視点」と言うのが見えなくなります。
そして勉強、キャリアアップや運動と言った「遅延報酬」を出すことに取り組めなくなってしまうのです。
どちらかと言うとそう言った「本来やるべきこと」を放置して短期的なドーパミン放出の行動に終始してしまっていることが問題なのです。
質問者:
確かにそれは悲惨ですね……。
短期派遣労働者や低賃金重労働といった厳しい仕事に就かざるを得なくなりますしね……。
筆者:
若いうちはそれでも大丈夫かもしれませんが、身体が言うことが効かなくなっていけば出来なくなることですしね。
低賃金では家庭を築くことも老後の安定も難しいでしょうから、長期的視野で立つことが大事だと思います。
それと同時にドパガキを増やさないことが大人としての責任であり、僕が普段話している政治・経済を向上させる長期的視野に立つことも可能だと思っています。
◇「バランス感覚」と「反面教師」が大事
筆者:
とは言え、僕も先ほど語りましたがお菓子は好きですし、アニメやゲームも好きなので「ドパガキ予備軍」という自覚があるわけです(笑)。
しかし、僕は長期的視点や集中して文章を書くことだって人並みぐらいには出来ていると思います。
質問者:
筆者:
今現在、オーストラリアを始めとする世界において「スマフォ使用の規制」「SNS規制」など法律などでお子さんに対して「やらせない」方向性に行っています。
それは表面上の行為をやめさせる対処療法に過ぎず、「別の依存」に向かってしまうだけなので意味の無いことだと僕は思っているんです。
結局のところ「切替え」が出来るかどうかだと思うんです。
SNSやアニメを見たりゲームをすることを「人生の主軸」にしてしまうと危険ですが、
「息抜き」程度に出来るのであればむしろ軸になる方のクオリティが上がるために何ら問題無いわけです。
依存しないようにバランスを取りながらやり、しっかりと時間を決めることが大事だと思います。
※どうしても依存を脱することが出来ないのであればいっそのことSNSでの活動に特化して「仕事」にしてしまうのもアリだと思います。
質問者:
うーん……そうは言っても今の若い世代は物心がつく頃からSNSがあったり、これからの世代は物心がつく頃から生成AIがあったりすると思うんです。
そう言った方たちにはあまり響かない理論なのではありませんか?
筆者:
僕は勉強はそれほど好きではありませんでしたが、子供の頃に受験などはこなしてきました。
勉強という辛くて地道な作業をどうしてできたのかと言いますと、小学生の時に勉強ができない子達と一緒の中学に行きたくなかったというのがありました(笑)。公立中学は有象無象の人が多く、ピンキリが凄いですからね。
後は、「勉強をしないでいる人の末路」という反面教師的な人が他の大人にいました。
「あぁ勉強しないとああなっちゃうんだな」という長期的視野に立つことが自ずとできたわけです。
質問者:
筆者:
一番理想的なのは「理想の自分」や「憧れの人」になるために逆算して行動できることだと思いますけど、小さい頃からそんな強い内発的な動機と行動力と意思があることだと思いますけどね。
そう言う方々は努力が成果と言う報酬に繋がるので、ドパガキにはそもそもなりにくいのかなと思いますしね。
「アメとムチ」みたいにして頑張らせたり、余裕のある親御さんなら一緒に勉強を見てあげるのも良いと思います。
勉強や努力をさせることに万能な処方箋があるわけでは無く、お子さんごとの性格に合ったやる気触発法をとっていく必要があるのかなと思いますね。




