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相棒が現代の乗り物に変形できる【万乗ビークル】でした!~剣と魔法の異世界で、今日は何に乗ってどこへ行く?~  作者: タジリユウ@6作品書籍化


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第16話 明日の準備


「よし、商業ギルドで屋台の登録はして、食材や屋台に必要な物なんかも購入した。これで明日から店をオープンできるぞ」


『はい。頑張りましょう』


 今日の午前中は商業ギルドへ行き、屋台を出すための登録をしてきた。商業ギルドカードがあれば誰でも利用ができ、1日あたり銀貨5枚で場所を借りることが可能らしい。木でできた簡易の屋台を借りるともっとかかるのだが、俺にはノアがいるから場所代だけ払った。5日ごとに更新するかを選べ、利用料は始めに5日分支払った。


 午後は市場へ買い物に出かけ、いろんなお店をまわって屋台をすることに必要な物を購入していく。食材もそうだけれど、屋台で使用する器なども購入してきたからとにかく荷物が多い。買う物に目星をつけておいて店の閉まる時間を聞き、店が閉まる日の暮れそうな夕方にまとめて購入してきた。


 ゲームとかだと定番のアイテムボックスがほしいところだ。さすがに街中でノアを変形させて荷物を積み込むわけにはいかないからな。


「……さすがにこの時間になると屋台街に人は一気にいなくなるな。今なら大丈夫だろう。ノア、キッチンカーに変形を頼む」


『承知しました』


 人がいないことを確認し、商業ギルドで登録をした場所でノアに変形してもらう。


 この街には電灯などがないため、日が暮れると屋台街は一気に暗くなり、人通りが少なくなる。そのためこちらの世界の人たちは朝早くから動き始め、夜も早くから寝るようだ。俺は結構夜型だったから最初はこの生活リズムに合わせるのは少し苦労したぞ。


 店側の立地としては角の方で良くないけれど、屋台街のど真ん中にいきなりキッチンカーの屋台が現れると目立ちそうだから、あえて店が少ない場所にしてもらった。それでも明日はこち付近で店を出している人は驚くだろうから魔道具であると説明しておこう。


「さて、今日はこれからいろいろと仕込んでおかないとな」


 購入してきた物をキッチンカーの棚や冷蔵庫に入れて準備をする。


 配置を終えたら早速料理を作る。これから作る料理はこのキッチンカーで販売する予定の料理だ。


 まずはメインとなる肉の準備。昨日も食べたホワイトミルブルの肉を購入してきた。今回は多く購入してきたので、切れ端などの余った部位をおまけでつけてくれたからありがたい。作る料理はそういった肉でも使えるのでちょうどいい。肉を薄く切ってキッチンカーにあるまな板の上で細かくしていく。


「調理器具があるのもありがたいよなあ。全部揃えていたらそれだけで結構な金額が飛んでいくからな」


『やはり金属製の道具は高価な印象でした』


 包丁なんかも金貨数枚はしたからな。金属の加工技術などがまだそれほど広まっていないのかもしれない。


 香辛料や調味料が手に入るのもありがたいけれど、こういった調理器具が使用できるのはとても助かる。贅沢を言えばフードプロセッサーなんかがあればさらに助かったな。地味に肉をミンチ状にしていくのは結構な手間だ。とりあえずお試しなのでまずは3個ほどミンチにした肉を楕円形に整える。


 ジュ~。


「おっ、いい匂いがしてきたぞ。タマネギやパン粉みたいなつなぎを入れるのもありだけれど、まずは肉100パーセントで試してみよう」


 そう今俺が作っているのはハンバーグだ。そしてただのハンバーグではない。


 焼けたハンバーグを半分に切った丸パンの間に入れ、その上にレタスとタマネギのような野菜を載せる。どうやらこの異世界には俺がいた世界の野菜も存在するらしい。厳密には違うのかもしれないけれど、この謎の翻訳機能にはレタスとタマネギと聞こえていたので、おそらくはほとんど同じものだろう。


 そして野菜の上からケチャップとソースを混ぜたお手軽ソースをかけて完成だ。


「できたぞ、これがハンバーガーだ!」


『シンプルな料理ですがおいしそうですね』


「ああ。簡単かつ素早くできるから、俺の世界ではファーストフードと言って、こういったキッチンカーでもよく売られているんだ」


 キッチンカーで料理を販売することを決めた際に浮かんだ料理はこれであった。ハンバーガーであれば料理のプロでもない俺でも簡単にできるうえにこの異世界ではまだ売っているところを見たことがないので、目新しさもある。


 俺がひとりで作って販売もするので、手間がそれほどかからないのも大きなポイントだな。ハンバーグのパティの仕込みだけ少し面倒なので、それはお店を閉めたあとに行って冷蔵庫へ入れておくとしよう。


「さてお味はと……うん、こいつはいける!」


 パンのザクッとした食感のあとにシャキッとした野菜の味と肉汁溢れる肉の旨み、そしてソースケチャップの味がそのすべてを包み込む。ハンバーガーはこういう味でいいんだよ!


 最近塩味ばかりに身体が慣れてしまっていたからな。ソースケチャップの味が身体に沁みわたるぜ!


「パンの硬さが少し気になるけれど、これなら十分に売り物になりそうだ」


『それはなによりです』


 あえて言うのなら少しパンが固い。こっちの世界のパンは酵母が十分じゃないのか、結構な固さだった。好みもあるかもしれないが、俺は柔らかいパンの方がハンバーガーには合うと思う。


 とはいえ、これなら十分に売れるはずだ。ハンバーグもそうだが、このソースもきっとこちらの世界の人に受け入れられるだろう。よし、明日のキッチンカーのオープンに備えてパティをたくさん作っておくとしよう。


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